のび太の恐竜2006

ichinics2006-03-22

公式サイト → http://dora2006.com/top/
のび太の恐竜」見てきた。すごい良かった。良すぎてびびりました。と言うわけで、べた褒めします。
まず、私はそういえば新声優陣で「ドラえもん」を見るのは初めてだったんですが(うっかり)これがいい。かつてのキャラクタを最も踏襲してるのはジャイアンで、あとはかなりイメージがかわっているのだけど、いい。特にドラえもんが素晴らしい。新しいキャラクターになっていると思った(でもそれは映画だからかも)。そしてのび太はやはり、若くなった。
それから作画も良い。手書きっぽい荒い線で「漫画版」を彷佛とさせる目の演技なんかは素晴らしくて、それでも「動き」には滑らかさがある。特にドラえもんの動きが素晴らしい。ドラえもんて、柔らかいんだ!ということを改めて発見した。作画監督は『千年女優』『TOKYO GODFATHERS』の小西賢一さんだそうです*1。タッチとしては「クレヨンしんちゃん」や「マインドゲーム」のディフォルメ感に近いとこある気がした。センスが良い。CGがなじんでない気がするとこもあったけど、特に気にならない。
それから町。かつて幼い頃に見ていたあの「町」なのだけど(実際見覚えのあろ路地とかも出てくる)けれど、それが立体となって見える。町の広さが違う。そしてその描かれ方も昭和っぽくて良いんだよな。のび太の部屋はテレビで見てたときよりずっと狭いんだけど、だからこそ、平面ではなく、立体の表現が生きてると思った。
それから脚本は、私の見てきたドラえもんシリーズの流れをきちんと汲んでいて、のび太は相変わらず、見栄っ張りというかわがままなとこもあるのだけど、結構ちゃんと恐竜の本読んだり化石堀りに行ったり、飼い主としての自覚も芽生えていったりと作品のなかでどんどん成長していく感じが良かった。映画版だとジャイアンが突然いいやつにってのはお決まりだったけど、今回はそのいいやつっぷりにも説得力がある。そして会場内で笑ってたのは私たちだけだったのがしずかちゃんの入浴シーン(子供連ればっかだったからね)。しかし何よりも、随所にいれられたやりとりの面白さが際立っていた。ほんとにあちこちで笑えて、飽きるところがない。展開は濃密。こどもは「うんち」とか好きだなと思ったけど、私も子供と同じくらいいろんなとこで笑った。
まだいろいろ書き足りないけど、とにかく面白かった。たくさん笑ったけど三か所くらいで泣きました。「のび太の恐竜」を覚えてない気がするのでもう一回見たい。