素敵な伊勢丹

新宿伊勢丹がすきです。何が良いってあの百貨店な感じがいいです。歴史あるぜっていうそこはかとないプライドと謙虚さが同居している感じの建物もいい。
今日は帰り道に友達の誕生日プレゼントを買いに寄ったんだけど、もう閉店間際だし、雷鳴ってるしでお客さんほとんどいないのにも関わらず、まず、誰も嫌な顔しないのがうれしいなぁと思った。
買うものは決めてたんだけど、ラッピングしてもらってる間に終業のお知らせが流れる。あわてて出口に向かったら外は相変わらずすごい雨。やっぱり地下道からかえろう、と思って出口に立っていた方(なんだろ、フロアチーフさんとかなのかな)に「地下道への出口ってまだ開いてますか?」と訪ねたら、すごく丁寧に説明して下さって、表情は完璧に優しげで、これにも感動してしまった。
しかも地下道に向かうまでには、どのお店の人もみんなありがとうございましたって言ってくれるの、ちょっと照れくさいけど、自分も長年小売店で働いていたからか、「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございます」とか、そういう言葉がとてもなじみ深く、心地よく感じる。
まあ、私は決して愛想の良い店員ではなかったと思うけど(レコード屋で愛想良くというのもどうしたらいいのかというのは言い訳ですが)、それでも今でも「いらっしゃいませ」とか、言いたいなぁーって思う。そうやって、見ず知らずの人に話しかけることができるって、ちょっとすごいことなんだよなぁ、と、そこを離れてやっと気付いた。コミュニケーションとりたいとか、そういう欲求とはまた違って、なんていうのか、ちょっと語弊があるかもだけど、親切心(のようなもの)を振りまいても、相手に気を使わせないでいられるというか。「仕事ですから…」というのが自分としては楽で居心地が良いのかな。まあ、これはきっと自意識の問題なんだと思うけど。
で、もちろん小売店の楽しさってのはそれだけじゃなくって、そういうのを思い返すたびに、やっぱり店で働きたい…なんて思っているのですが(とくに最近は)、それはともかく。今日は久々に「ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事」*1を読み返したりしています。影響されすぎです。
ところで、地下道へ向う途中に、工事中のブロックがあって、そこにかけてあったのが画像の写真(閉店間際に写真とるなという話ですけど)。何年の写真だったか見るの忘れちゃったんですけど、これが実写(実写?)ってのがすごいよなぁと思った。なにこの近未来! と若干興奮しつつ、やっぱ伊勢丹最強だよなーなんて思いながら帰宅しました。

何度見てもすてき写真だ…!