- 作者: 志村志保子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/10/14
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (100件) を見る
この作品は、題名にもあるように、女の子と、食べ物との関わりが描かれている。そして、毎回でてくる食べ物は、どれもほんとにちゃんと物語に必要とされて、関わっている。
今の、ヤングアダルト小説といわれるものの雰囲気にとても近い漫画。読みやすい文体で、リアルな問題を、気持ちをすくい上げるように描く。その感じは角田光代さんの「学校の青空」とかよりはちょっと幼くて、森絵都さんの「永遠の出口」とか佐藤多佳子さん「黄色い目の魚」とか、ああいうにおい。とても品がいい連作短編集でした。2巻も買おう。
あとがきに「2作同時掲載が多かったので話が少しずつつながっている」と書かれてましたが、そのつながってる感じも、読み返す楽しみになる。