平成18年度文化庁メディア芸術祭

今年も行ってきました。10周年だそうです。
今年は全体的にアート部門の受賞作品に「言葉」「文字」をビジュアルで表現したものが多かったのが印象に残りました。ただ、寝坊したせいであまりじっくり見れなかったので、会期中にもう一度行きたい。「こまねこ」上映される日にまた行く、つもり。
こちらで、受賞作品の映像見れたりします。
以下気になったものメモ。

アート部門

  • Imaginary Numbers 2006/木本圭子
    • 大賞受賞作品。黒い画面の上を乱舞する粒子。とてもシンプルな画面でありながら、消えていく花火のようでもあり、水中からあおぎ見る水面のようでもあり、膨らんでいくイメージに引き込まれる作品だった。解説には「作者が長年追求してきた、非線形数理モデルをベースとする有機的また生物的ダイナミクスをテーマとした作品群の新作である」とあって、正直私には何のことかわからないんですが…、でもイーガンぽいなと思って盛り上がる。すみません。でも計算式の美しさをビジュアルで表現するとしたら、こんな感じなのかなとか、思う。
  • OLE Coordinate System/藤木淳
    • 優秀賞受賞作。シンプルでユーモラスな図柄で描くエッシャー的不条理世界という感じか。三次元と二次元をいったりきたりする感じが面白い。
  • 素数ホッケー/リスーピアプロジェクト
    • 落ちてくる数字の中から素数だけを打ち返すホッケー。楽しそうだったけど、バカがばれると恥ずかしいので見てた。
  • CREATUREs/植木淳朗
    • ふいごのような仕組みで、まるで眠っている「生き物」のように見える造形物。天井につるしてあった花もかわいかった。
  • diorama table/高橋圭子:笹田晋司
    • コップを置くと町が出来、ひもの上を汽車が走り、丸めたところに池ができる。ジオラマテーブル。楽しい。
  • 言琴
    • 鉄琴を叩くと、掛け軸の形をしたスクリーンの上に文字が落ちてくる。混んでて触れなかったのだけど、たぶん鍵盤ごとに文字が割り振られていて、音の響きによって落ちてくる文字の大きさや動きがかわってくるのだと思う。文字の消え方が美しい。

エンターテインメント部門

  • 大神
    • 大賞受賞。弟が買ったのでやります。
  • リズム天国
    • 優秀賞受賞。試遊してみたんだけど、かなり面白かった。ので買うつもり。こんなの出てるの知らなかったなー。
  • CORNELIUS “Fit Song”
    • 優秀賞受賞。辻川幸一郎監督作品。受賞を知ってからスペースシャワーやらでよく見るようになったのだけど、とても面白いMV。音楽と映像がかみ合う気持ち良さと楽しさ。
  • 日本再発見マップ
  • 雨刀

アニメーション部門

短編とか面白そうなのたくさんあったのに、ほとんど見れなかったので、後日改めて。

  • 時をかける少女
    • 大賞受賞。DVD予約しました。
  • おはなしの花/久保 亜美香 / 井上 精太
    • 優秀賞受賞作。すごく良かった。今回新しく知ったものの中で一番印象に残りました。何気ない会話を映像にしたアニメーション。この前読んだ「決断者」*1にでてきた「言語を資格化するソフト」のことを思い出した。ここ(http://plaza.bunka.go.jp/festival/sakuhin/sakuhin/anime02.html)で映像見れます。

マンガ部門

よつばと!」5巻の原画に見とれる。好きな漫画がたくさん。なので原画だけぐるっと見て、ほかはほとんど見てません(時間なかった)唯一の自主制作作品、「SHI RI TO RI」の絵がすごくかわいかった。佐々木マキさんの絵本のようだ。