かよちゃんの荷物/雁須磨子

かよちゃんの荷物 1 (バンブー・コミックス)

かよちゃんの荷物 1 (バンブー・コミックス)

どこへいくにもどっさり荷物を持参する、かよちゃん(30歳)の日常は、だらしなかったり適当だったりのんきだったり。
えー身につまされるところも多々ありますが、ドロドロしてなくていいなと思った。それはひとえに、かよちゃんのキャラクターのたまものであると思う。あんまり深刻に考えるということがない、けど、悩み事がないわけでもなく。このひとことで割り切れないキャラクターは、とても存在感がある。続きはないのかな。続いてほしいな。
9話めで大笑いしました。

とあっさり感想を書き終えて、でもまてよ、と思うのは、わたしもまたかよちゃんのように、最近思い悩むことがへってないか、ということだった。何もないわけじゃないんだけど、悩んでたことを忘れる。気分が移ろいやすく、考え事はしているけれど、それは悩みではなくて、頭の中はどうにでもなるという感じ、は年とるにつれ強くなっているような気がする。固まらない程度にしておきたいな、と思うんだけど。これは執着心がなくなってきたってことなのかな、とも、ちょっと思う。