船を浮かべる

例えば、ものを移せる鏡のようなものだと思います。
アンリーチな世界というのは、きっとそんな感じ。鏡がそれを映すと、それは同時に、向こう側に複製される。鏡が何を見たのかによって、形は少しずつ異なるし、さらに映されていくことで、移りかわってもいく。
ネコプロトコルさんの「グライダーをネットに流す」、という表現がいたく気に入って、近頃はグライダーの飛び交う空間を、想像するのが楽しいんだけど、さて私のこの部屋は、と見渡してみれば、浮かべたグライダーはゆらゆら、そのへんに漂ったり、そのうち沈んだりします。ようこそ池へ。グライダーの、船の、亜種に再会することを、喜べるのかどうかはわからないけれど、鏡を行き来して変身し増えていった亜種の国が、1つのコミュニーケーション空間に、なるのもいいなぁとか思います。話がずれました。

ネコプロトコル - アンリーチャブル・ネットワーク。あるいは、書き手はアンリーチな世界でどう生きるのか。