- 作者: 森下裕美
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/04/28
- メディア: コミック
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主人公の夏子は、男性ではなく女性とセックスする夢をみる自分は、もしかしたら女性が好きなのではないか…と考えていた。そこで婚約者に、結婚前に確かめておきたいから女性と浮気させてくれ、と話し、相手を探しはじめる…というのがあらすじ。
正直なところ、お話にはあまり入り込めなかったんだけど、それは、森下裕美さんのようにわりとディフォルメされた絵柄の人が、シリアスな物語を書く時に、どうやら私は少し違和感を感じてしまうからなんだと思った。例えばこの本を読んでいて最初に思い出したのは業田良家さんだった。あとは「預言者ピッピ」での地下沢中也さんとか、なんかこう、生々しい感じがするのはなんでなんだろう。
もちろんこれは個人的な好みの問題だし、この「ディフォルメ」の線引きってのもかなり曖昧だ。例えば藤子不二雄作品にそれを感じることはないから、絵柄の話じゃないのかもしれなくて、そのへんうまく説明することができなくてもやもやする。