あたらしい朝 第1巻/黒田硫黄

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

待ちに待った黒田硫黄の新作!というだけで心躍ります。第1話がアフタヌーンに掲載されたのは2年前だったよなぁとかいうのもいいやと思えるくらいうれしい。
巻頭のカラーページから、この躍動感は黒田さんならではだよなぁと思う。ごちゃごちゃとこんがらがったまま走り回るにぎやかな画面は、クストリッツァ監督の映画とちょっと似てるような、なんて思う。
物語は、大金を拾ったエリックとマックスが、しばらく行方をくらますために入隊するところからはじまる。金は、偶然再会してマックスが一目惚れ(?)した幼なじみ、ベルタに預かってもらっているのだけど…
というストーリーを追うよりも、その場その場の雰囲気とリズムを楽しむ漫画だなーと思いました。や、もちろん話も面白いんだけど、それより海軍を描くのが楽しいんだなと思いながら読みました。
巻末あとがきを読むと、入院されているということで、心配です。2巻がいつになってもいいから、黒田さんの漫画がもっと読みたい。