僕らのミライへ逆回転


監督:ミシェル・ゴンドリー
とても楽しい映画でした。
ファッツ・ウォーラーの生家といわれるレンタルビデオ店で働くマイクと、その友人ジェリーが、消えてしまったビデオをリメイクしはじめるお話。きっかけは、中身が消えてしまったことをごまかすためなんだけど、やがて人々の気持ちがひとつところに向かっていく感触がたまらない。
リメイクの場面も工夫にあふれていて、ほんと笑っちゃうくらいくだらないんだけど、それがいつの間にか、あるもので、できる限りのことをしてしまっている。
映画の中にいる人も、映画を作ってるこちら側の人も、ものすごく楽しそうなんだよなぁ。
そして、ここじゃなんにもできない、と思っていた人たちがいつのまにか何かを成し遂げていた、その瞬間にはほんとうにぐっときてしまいました。

映画を見終わった後、なんだか誰かと一緒に、あーだこーだ言いながら映画が見たくなった。映画館でじっと見るのも大好きだけど、マイクとジェリーのリメイク作品を見た人がきっとそうしたみたいに、大笑いしながら映画がみたい。
あと、ところどころ、もっと英語がわかったらとか思うところもあったのが悔しかった。日本の映画を外国の人が見るときも、そういうこと考えるのかな。

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同じくゴンドリー監督の「ブロック・パーティ」を見たときの、なんかやたら前向きな気分を思いだした。
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20061115/p1