「とらドラ!」を見ました

面白いって噂を聞いて見てみたらほんと楽しくて、いつの間にやら最終話でした。夢中でした。
原作は読んだことがないんだけど、正統派のラブコメで、ファンタジー要素もない学園ものなのがむしろ新鮮だった。「とらドラ!」の魅力は、そのまんま、キャラクターと描写の魅力だと思う。

主人公はその目つきの悪さから怖い人だと誤解されてしまう高須竜児。そして竜児が思いを寄せる天真爛漫なみのりと、その友達で竜児の家の隣のマンションに住むツンデレ大河、それから転校生の亜美ちゃんに、その幼馴染で竜児の友達、北島君を中心に物語が展開します。この設定がもうファンタジーかもしんないけど、世界のどこかにはあるんじゃないかなーと思えるリアリティがあるような気がしてしまったり(手遅れ)。
とにかく女の子3人がほんとかわいくて、1人にグッときたと思ったらもう1人がぬけてくるし、かと思えばもう1人もほっとけない…! ほんと抜きつ抜かれつのデッドヒートだった気がします。毎回みんなにときめくので大忙しだった。まだ他の人の感想とか読んでないのですが誰が一番人気あるのかとかぜんぜん想像つかないです。
でも、こんなにクリティカルヒットの嵐なのに、竜児はぜんぜんブレない(むしろにぶい)のがすごい。竜児だけじゃなく、それぞれ些細な仕草にもちゃんと気持ちが見えてくるのがいいなーと思いました。視線とか、動きとかに現れる気持ちの動きがすごく丁寧に描かれてる。
台詞もテンポ良くて、「うわー」て恥ずかしくなるような場面できちんと突っ込み入ったりするのも気持ちが良いです。

中でも特に印象に残ったのが、みのりというキャラクターでした。みのりは物語の冒頭では、主人公が思いを寄せるソフトボール部に所属する天真爛漫な少女としてあらわれる。でもすぐにちょっとテンションのおかしい面白い子という印象になって、かと思えば9話の夏休み旅行で

「世の中の、当たり前に恋愛している人たちが、わたしにはとても遠い。だってわたしには見えないんだもん。やっぱり幽霊はいないんだ。一生見れないんだってあきらめかけてる
高須くんは? 幽霊、見える人?」

なんて一面を見せたりもする。

「あ、なにあれUFO?」
「あ、あー人工衛星だな」
人工衛星…なぁんだ、UFOかと思ったんだけどな」

最後まで見ると、このときのみのりの気持ちを考えて切なくなったりします。
やがて、文化祭後の写真選び(14話)と、亜美の台詞(16話)辺りから、みのりは変化していくのだけど、そこに至る気持ちの伏線がきちんと描かれているので、みのりというキャラクターの奥行きがぐっと深まってちょっとどきどきした。
この「気持ちの伏線」の描き方こそが、この物語の魅力なんだと思います。本気で。

あと個人的に好きだったシーンは、6話の亜美ちゃんの「やめてやる」と10話の亜美ちゃんと、みのりんの「盛るぜー」と24話冒頭の疾走かなー、とか考えてるだけで楽しいです…!