ファンレターと新譜/EELS

私が今までファンレターを書いたのは3回。うち2回は小学生の頃で、最後に書いたのは2003年のEELSのライブを見た後のことだった。
ライブから帰ってきてすぐにパソコンをつけてEELSのHPに行きメールアドレスを見つけて、英語は得意じゃないんだけど、たぶん infoseek の翻訳とかつかってなんとかメールを書いた。何度も何度も読み返して、ほんの10行くらいのメールなんだけど、とにかくすばらしいライブだったということと、また日本でライブをやってくださいということを書いて送った。
思えば、私がこうしてネットに何か書こうと思ったきっかけも、そのライブの感想が、ネットで検索してもぜんぜん見つからないからだった気がする。
とはいえ、その頃自分でつくったページはもうないのだけど、この日記の最初の頃にも、当時書いた感想をまたのっけていて(今読むと恥ずかしい)、往生際が悪いけど、いつかはあのライブに行った、って人に会えるんじゃないかって気がしてる。
ともかく。
そんなわけで今日、注文してたEELSの新譜がうちにも届いたんです。
4年ぶりの、7枚目のスタジオアルバムとなる今回の「Hombre Lobo」ですが、前作「blinking lights and other revelations」が過去音源を中心としたアルバムだったことを考えると、ほんとうに久しぶりの新譜だ。
勢いあまっていつもは国内盤出るの待って買うところを輸入盤買っちゃってたんだけどまあいいや。*1
だってこれがほんとーーーにEELSのアルバムなんだ。ブルースも、ロックンロールも、60年代後半の甘いソフトロックみたいな曲調も、Eの手にかかればぜんぶEELSの音になる。それはこのしわがれてるのに甘い声や、Eならではの音階、録音の質感にあるのかなーとか思いますが、そういった細かいことが全部、どうでもいいようなこの高揚感はなんだろう。なんだろうって単純に好きだからで嬉しい。
なんて、ほんとはEELSの音楽を聴いたことのない人にも興味をもってもらえるような感想を書いてみたい、という気持ちもあるのですが、たぶん、この音触自体が自分の記憶みたいな部分と結びついてしまってるのでいまいち客観的に見れないのもほんとです。
EELSのこれまでのアルバムでいえば、「Shootenanny!」の骨太さを保って「Daisies of the Galaxy」の頃の甘さも魅力のひとつとして取り戻した感じだろうか。とにかく、「blinking lights and other revelations」以降、止まっていたものが動きだしたような感触が、なによりも嬉しいです。
またライブしに日本にきてくれますように!

Hombre Lobo: 12 Songs of Desire (Dig)

Hombre Lobo: 12 Songs of Desire (Dig)

関連

  • 2003年のライブの感想

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20050131

  • 「blinking lights and other revelations」の感想

http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20050510/p1

*1:買ったのはアメリカ盤ですが、HP経由でドキュメンタリービデオ落とせたりした