監督:スティーブン・スピルバーグ
バウスシアターの爆音映画祭でかかるというので行って来ました。初めて見たんだけど、とても楽しかったー! 爆音も迫力あってよかった!
原作は未読で、見てる途中で「トライポッド」という名前がでてきて初めて、もしかしてこれがあの「火星人襲来」事件(って呼ばれてるのかどうか定かじゃないけど)の元ネタなのか…って気づいたくらいでした(本当にすみません…)。
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/09
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (294件) を見る
主人公のもとに、別れた妻が子どもを預けにくる冒頭だけ、彼らの関係の説明に少し時間がかけられている印象だったけれど、そこからはどんどん展開していって、2時間あっという間でした。
敵の正体がいまいちよくわからない、というのはとても怖い*1。物語はずっと主人公(トム・クルーズ)の一人称で描かれるため、絶望的な状況なのに、情報は断片的で、もっと全体が見たい、ってもどかしい気持ちになる。そして目の前に“それ”があらわれたときの、あの、ぜんぜん太刀打ちできそうにない感がすごい。空から撮る絵はほとんどなく、地上から、もうギリギリのあおりで人物の顔とトライポッドがチラ見えみたいなカットがたくさんでてくるのがよかった。
映画を見つつ、私がここにいたらって考えると、走りながら振り返った拍子に絶対転ぶだろうなあ、とか、そんな情けないシーンしか浮かばないのだけど、主人公はなにかと好奇心旺盛で、いろいろ確認しに行ったりするのではらはらしました。
でも、主人公は頼りがいのある(「ダイ・ハード」におけるジョン・マクレーン的な)キャラクターではない。状況に対してパニックにもなるし、それまで離れて暮らしていた子どもたちとのやりとりの中で、イライラしてパンを投げたりとかもする。失敗もするし、わりと情けない。そんな風に、彼はヒーローではない、というところが、この映画の面白いところの一つだと思う。
そして、もうひとつはやっぱりトライポッドですよ!
特に気に入ったのは、最初の雷のシーンから、最初のトライポッドが出てくるまでの一連の流れです。雷よかった。でも後にあれコマ送りにして見るのにはちょっと笑いました。
あと、今さらながら「地球防衛軍」に出てくるあれはトライポッドだったんだなーとか思い、ロケットランチャー抱えて横転したくなりました。
*1:今思うと「クローバー・フィールド」とかもこれが下敷きだったのかな。