「J・エドガー」

監督:クリント・イーストウッド

FBI初代長官を務めたジョン・エドガー・フーバーの物語、という前知識だけで見に行ったのでいろいろ驚きながら見ることができて得したような気もしますが、それにつられてちょっと映画の全体像から気持ちがそれてしまったかもしれません。
恥ずかしながらケネディ暗殺とリンドバーグ愛児誘拐事件以外、作品内で取り上げられている事件についてほとんど知らなかったため、伝記映画として楽しむには知識が足りなかったなと思います。
それでも、レオナルド・ディカプリオ演じる、J・エドガーの、複雑な人柄には見ていて惹きつけられました。予告でタイタニック(3Dをやるそうで)が流れたせいか、若いイメージで見始めたんだけど、20代から77歳までを違和感なく演じていたなと思う。
彼の秘書として務め上げるナオミ・ワッツ演じるギャンディさんも好きなキャラクターでした。どういう人なのかもっと知りたかったな。彼女がその後どうなったのか気になります。
そして、ディカプリオの相棒役であるところのアーミー・ハマーさんも、老けメイクはあんまりはまってなかったものの、どこかたくらみ顔なのがよかったですね。おかげで「この人きっと裏切るな!」って思い込んでしまったため、中盤の超展開であっけにとられることになりました。