ほうれん草

子どもの頃から、雨の降りはじめってほうれん草のにおいがする、と思っていたのだけど、今日偶然雨の匂いについて書いてある文章を読んだら、そこには「雨の降る前の匂いは、植物から出た油が土に混ざり、湿度が高くなることで鉄分と反応して放つ匂いである」とあった。
実際にどの植物から出る油分なのか少し調べただけではわからなかったので、私の感じているほうれん草のような匂いがそれなのかはわからないけれど、ほうれん草は鉄分を多く含む野菜として知られているし、ちょっと関連があったりしたら面白いなと思った。
ほうれん草の匂い、と思った最初の光景はたぶん子どもの頃の自分の家の庭。モチの木があって、そのとなりには父さんと一緒に買いに行った百日紅の木があった。百日紅の枝を切ったとき、その枝がすべすべで気持ち良い(なにしろ猿が滑るくらいなのだから)から何かに使いたい、と言って、ながらく大事にとってあったのだけど、結局大人になるまで使い道を思いつくことはなく、きっともう捨てられてしまっただろう。そうやって私はいつか使いたいものを溜め込んでしまうから部屋が片付かないのかもしれない。でも昨年末は長らくやりたいと思っていた、クローゼット全部出しの大掃除も出来たし、そうだ今年は部屋を片付いた状態に保つということを目標にしよう。
などと1年のはじめはあれこれと目標を立てるのが楽しかったりしますね。年始万能感。
というわけで、あけましておめでとうございました。今年もよろしくお願いします。
ちなみに、雨が降ったあとの泥臭い匂いはジオスミンと呼ばれているそうです。