Bill Frisell/Ghost Town

Ghost Town

Ghost Town

ジャズギタリスト、ビル・フリゼールがその長いキャリアを経て、はじめてリリースしたソロ・ギター・アルバム。といってもかなり前に出たものなんですが、最近またよく聞いている。
オリジナル曲とともに、カヴァー曲も5曲収録されているのだけど、全体の仕上がりはあたかも一連の風景のような仕上がりになっている。肌触りの良い音。空気がひんやりと吹いて、息をひそめ、また流れることで輪郭が描かれるゴーストタウン。そこにギターしかない、ではなくて、ギターでいっぱいだと感じる音。
特に、バンジョーで演奏されている「When I Fall In Love」がすばらしい。ナット・キング・コールが歌っていたあれです。
秋から冬にかけての、鬱々としつつ清々した気分にぴったりなのかどうか、わかんないけどいいアルバム。読書のともにもいい感じ。「幽霊たち (新潮文庫)」をおすすめしたいところです。