12月

12月も残りわずかだというのに、今年はちっとも年末気分にならなくて、ヨーグルトを食べながら帰省ラッシュのニュースを眺め、なんだか録画を見ているような気分になる。

前半は、早く終わればいいと思っていたのに、こうして月末になってみると、そんなに悪くなかったような気がするのは身の回りの人のおかげで、
話をしたりぼんやりしたり、寒いねと言ったりでも今日はあんまり寒くないかもねと言ったり、不安になったり安心したりを繰り返しながら、少しずつ、自分の考えていることに焦点をあわせていく。
そこに見えるのは見知った風景だったりもするのだけど、ひと言にしてみればどんなに単純でも、話してみたいと思うのは、たぶんそこにたどり着くまでの話。

足元の暖房があたたかくて、電車に乗っているとすぐに眠くなる。少し気が遠くなりながら、車内が鮮やかなのは、きっとお休みだからだなと納得する。