「宝石の国」/市川春子

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

宝石の国(1) (アフタヌーンKC)

宝石たちと、彼らに襲いかかる月人との戦いを描いたお話。不思議な設定もすんなり頭に入ってくるし主人公たちが宝石であることもワクワクして読める。とてもきれいな漫画でこれまでの市川春子さんの作品の中でも特にエンタテインメント要素の強い作品だと感じました。
登場人物たちのモデルになっている宝石を調べてなるほどそういう設定なのかーってわかるのも楽しい。
鉱物と少年(?)というモチーフの選び方など、市川春子さんの作品には、鳩山郁子さんや長野まゆみさんなどの耽美的な作風を思い出すところが多々あるのだけど、それでいて「作者の趣味」が前面に出ていないところ、画面が静止画にならないところが他にない独特の存在感だなと思う。特に今回はSF活劇ともいえる物語で、とても楽しみです。
第1巻の発売前にアニメーションPVが公開されていましたが、いつかアニメ化される予定があったりするのかな。あったらいいな、と期待しています。
http://afternoon.moae.jp/news/234