2011年の漫画 ベスト10

というわけでようやく2011年ベスト10です。上半期の順位とかまるで無視です。

10位「竜の学校は山の上」/九井諒子id:ichinics:20110421:p1)

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

作品集なので1冊としてのまとまりはあんまりないんだけど、今後発売される九井諒子さんの漫画は絶対買う!と思うくらい気に入った作品集でもありました。作者のいろんな側面と、個性みたいなものが見えるという意味ではやっぱり短篇集っていいよなと思う。

9位「25時のバカンス」/市川春子id:ichinics:20111210:p2)

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

正直なところ、「虫と歌」がいろいろな賞をとったのを見たときに、市川春子さんの漫画ってそんなに万人受けするものじゃないだろうになあとも感じました。お話は少々わかりづらいところもあるし、1冊のなかの全てが傑作、というわけじゃない、と思う。でもやっぱり魅力的だし、なぜそう感じるのかということを延々と考えたくなる漫画家さんだと思います。

8位「ジョジョリオン」/荒木飛呂彦

これ書いてる途中に読んだので滑り込みです。もうジョジョっていうジャンルなのでほかの漫画と比較するの難しいんだけど、やっぱり面白い。感想はまたあらためて。

7位「めしばな刑事タチバナ」/原作:坂戸佐兵衛 作画:旅井とり(id:ichinics:20111222:p1)

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 1 [立ち食いそば大論争] (トクマコミックス)

自分でもこの作品をこんなに気に入るとはなーという感じなんですが、何かをすごく好きなひとがそれについて語り倒すという様が好きなんですよね。草なぎさんのジーンズ語りとか。

6位「第七女子会彷徨」「見かけの二重星」/つばな(id:ichinics:20111013:p1)

見かけの二重星 (KCデラックス Kiss)

見かけの二重星 (KCデラックス Kiss)

反則ですが2冊セットで。とくに「見かけの二重星」の初回についていた小冊子はよかったですね。とても好みの問題について扱う漫画家さんで、その掘り下げ方が自分と全然違っていて、ちょっと違和感を感じてしまうところが、面白いです。

5位「預言者ピッピ」2巻/地下沢中也id:ichinics:20111210:p3)

預言者ピッピ(2)

預言者ピッピ(2)

感想にも書いたけど、正直なところちょっと苦手な絵だし、このお話が完結するまでは判断しづらいなと思うんですけど、動きがあったということが嬉しいです。

4位「女の穴」/ふみふみこid:ichinics:20111001:p1)

女の穴(リュウコミックス)

女の穴(リュウコミックス)

わりと万人受けするのではと思ってたら、友人は苦手といってたのでそうでもないのかもしれない。ただ、個人的にはど真ん中に好みです。次の作品が楽しみ。

3位「ぼくらのよあけ」/今井哲也id:ichinics:20111222:p2)

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

これも単純に好みの作品。ただ、あと1巻分くらいあってもよかったと思う。今後の期待もこめて。

  • 2位「ミラーボール・フラッシング・マジック」

ミラーボール・フラッシング・マジック (Feelコミックス)

ミラーボール・フラッシング・マジック (Feelコミックス)

上半期2位にしたんだけど、1年振り返ってみるとやっぱりこの本の安定感というかバランスは格別だったし、「BUTTER!!!」などの連載作品もテンポが落ちることなく楽しいので。

1位「外天楼」/石黒正数id:ichinics:20111125:p2)

外天楼 (KCデラックス 文芸第三出版)

外天楼 (KCデラックス 文芸第三出版)

今年は3位から5位くらいに選びたいなと思う作品が多く、1位がぱっと思いつきませんでした。でもなんかの年間ランキングがあるとして、自分が1位に予想するのはこの「外天楼」かなって気がするんですよね。そのくらい、まわりの評判もよかったし完成度も高かった。さらに「それでも町は廻っている」のべちこ焼きの話の良さ(いいかげん何回も書きすぎですが)との相乗効果で、1位です。

関連

去年のべスト10→ http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20101225/p2