サッカー

「昨日はおしかったよねー」とか突然言われて「え?」と思ってもこの時期はだいたいサッカーの話なので注意しなきゃと思った。サッカーは好きなのでワールドカップもわりと見てるけど、特に思い入れはなく、日本戦もいちおう見た程度。でも今日の面白かった。とかいうとおこられたりすることもあるのでこれも注意。クロアチアの最初の交代で出てきた選手(たぶんオリッチさん)が最近どこかで見た飲んだくれキアヌに似てると思った*1。好きなチームはイタリアです。そういや前の前のワールドカップの頃は友達の家でウイイレをやりまくっていて、未だにサッカー見る時の脳内はウイイレだったりするんだけど、そのときも選手の名前とか知らないとおこられたりしたことだなぁというのを懐かしく思い出した。

 のはらのはらの/雁須磨子

いつも楽しみにしてるラシさんの日記で紹介されてたので(コチラ)、読もうと思った漫画。ありがとうございます。読んでよかった。

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

読んでいる間、ずーっとどきどきしていて、それは西戸崎に感情移入しているんだか、彼を応援しているんだかよくわからない気持ちだったのだけど、ただ確かなのは、そうだ、恋ってこんな感じ、っていうことだった。
好きなひとの一言一言を反芻して、どきどきして、うれしくなって、でもうれしくなってもいけないと反省したりして。それは関係が男同士じゃなくったって、おんなじで、これはきっと葛藤をわかりやすく見せる装置のひとつなのかもしれない。
全速力で逃げたいと思いながら、でもほんとはなりふりかまわず好きっていいたいし、いわせたくて頭がぐるぐるする。こわくて、自分は頭がおかしいんじゃないかとか結論のでないことを考えて、でもちょっとだけ、触れてみたいと思ったりしてさ。
大事に読みながら、またすぐに読み返して、糸島が西戸崎をじっと見るたびに、頭の中はおおさわぎだった。私の頭はおかしいのだろうか…。

雁須磨子さんの漫画を読むのは、はじめてだったんだけど、大好きなかわかみじゅんこ西目丸)さんと関連が…というのはどこかで読んだことがあって、検索してみたら、なんとかつて一緒にサークルをやっておられたということです(こちらで知りました → http://fortomorrow.jugem.jp/?eid=69)。うわよみたいー。
トーンの使い方とか、髪の毛の書き方とかが、似ていると思う。お話の感じも、ちかいとこはあるけど、雰囲気が違うんだよな。ミントといちごミルクみたいな。でも、うん、どっちもすきだ。

 blemish/David Sylvian

JAPANはほとんど聞いたことがないのだけど、そのヴォーカリストであったデヴィッド・シルヴィアンの声が、私はとても好きです。雨の日のビロードみたいな声。その声をじっくりと聴きたいときに、一番いいのがこのアルバムだと思う。

ブレミッシュ

ブレミッシュ

デヴィッド・シルヴィアンはJAPAN解散後も活発に活動しているアーティストであり、最近(でもないけど)では、アニメ版「MONSTER」のエンディングテーマを歌ってたりもしました。試行錯誤と実験を繰り返すかのようなその音楽活動は、衝動というよりは冷静な判断によって選択を続けているという印象はあるものの、カテゴライズするのは難しい。たとえば坂本龍一アート・リンゼイブライアン・イーノらとの関わりから彼の傾向を見ることもできるだろうけど、まあ、カテゴリーなんてのは店でCDを陳列する際にのみ考えれば良いことだ。
とにかくデヴィッド・シルヴィアンの武器はなんといってもその声にある。どんなトラックにのせようとも、その声があるだけで、包括される世界がある。
「blemish」での極めてミニマルな楽曲は、アルバム単位で聴くと、色合いの変化に乏しいようにも思うけど、例えばi-podをランダムで聴いているときに、不意にこのアルバムからの楽曲がながれると、どきっとするあの感じ。無機と有機、モノクロとカラーのような相反する情景の鮮烈さとでも言えばいいんだろうか。
同系色でまとめられたアルバムを聴きたい時は、一つ前の「Dead Bees On A Cake」を。

ちなみに、このアルバムには、昨年亡くなったギタリスト、デレク・ベイリーとのセッションがいくつか収録されています。そのうちの一曲#7から#8への流れがこのアルバムの白眉であるように思う。