数十秒の夢

時々ほんのちょっと寝てしまうことがある。寝ると言うよりむしろ気を失ってる。歩いてたり電車待ってたり、エレベーター乗ってたり、そういうときにちょこっと意識がとんでしまう。針飛びレコードみたいな感じで。
今日の夢は1人のおじさんとエレベーターに乗り合わせたとこで見た。
黒いスーツを着たおじさんの背中を見ていると、ふいに奥さんらしき人の輪郭が見える。春の午後4時くらいの部屋の中で、黒スーツの背中が、彼女に総レースのきれいな靴下をプレゼントしていた。ビロードのソファー。光の帯の中に塵が舞っている。なんだかすごく遠い風景。
と思ったら、エレベーターを降りていくおじさんの背中が見えて、私もあわてて降りた。こういう風な眠り方すると、脳に良くないんだって聞いたことがある。わりと日常茶飯事なので、なんか、ちょっとマズいと思います。