「緑の黒髪」/望月花梨(ISBN:4592177924)

すごい勢いでいろいろなバトンが回っていて、そのバトン回しについてはいろんな意見もあるみたいだけど、私自身はバトンを辿ることで幾つか新しくアンテナに入れさせてもらったサイトもあって、それはこういう機会がなければ知ることもなかったかもしれないので、バトンに感謝したいと思ってます。
そして、そんなバトンの中の1つに、私は答えてないけど漫画限定のものがあって、そのバトンを辿る中で趣味が合いそうな人の多くが、この望月花梨さんの漫画を挙げていて、妹に聞いたら「好きだよ」と言って貸してくれたので読んでみた。で、読んでみたらすごく好みの漫画でした。妹いわく、今日読んだこの作品よりもっとお勧めのがあるらしいので(手もとにないので買ってくれるらしい)、これから読むのが楽しみだ。

緑の黒髪

親同士の再婚で1つ屋根の下に住むことになった血の繋がらない兄弟の話。谷川史子さんの「花いちもんめ」を思いだしました。二人の間に武田君はいることが自然になる過程がちょっと曖昧だったのが残念。
こういう異母兄弟のお話はわりとよく題材になるけれど、実際私の知り合いにも異母兄弟で小学生の頃から一緒に暮らしてて、恋人同士になった人がいる。彼らのように、自分を理解してくれる身近な人に惹かれるっていうのは当然のような気もする。

シャボン

この話はとても好きです。姉に対するあこがれ、そして失望っていうのは「バナナブレッドのプディング」を思いだす。年をとったり、経験してみないと、理解できないことってのはあるんだよね。そしてこの話はロードムービーっぽい要素が主人公と偶然知り合った男性とのやりとりを通してとても爽やかに描かれていて良かった。特にマンモスっていうあだ名の由来について話すくだりとか。