Clap Your Hands Say Yeah

Clap Your Hands Say Yeah

Clap Your Hands Say Yeah

昨年の6月、完全インディペンデントでリリースされたアルバムが口コミとライブで全米ヒットチャートにのし上がる、という快挙を成し遂げた噂のバンド。をようやく聞きました。というかネットラジオで流れてるのを聞いて買おうと思ったったのですけど、あちこち(ネット)でジャケットを見かけてはいたものの、聞いてみるとちょっと意外な音に感じた。
そのジャケットのイメージや、いろんなレビューを見るにつけ、サイケデリックでローファイ、というイメージがなんとなく出来上がっていて、それは確かに、という感じだったのだけど、一聴して最初に思ったのは、R.E.Mみたいだなーということだった。(なんかソフトボーイズとかもこういう雰囲気があった気がするけど今手もとにないので自信なし)ちなみにその時聴いた曲は「Details Of The War」。
Clap Your Hands Say Yeahの楽曲自体は、とても良質で、綿密に構成された、わりと正統派ロック(そんなつまらない言い方したくないけど)に感じる。でも、そこに楽器のチョイスや耳に残るアレンジ、そしてこの一度聴いたら忘れられないボーカルが乗っかることによって、個性が生まれているんじゃないかな、と思う。
私の耳の中では、R.E.Mってわりと背骨のしっかりしたロックバンドというイメージなのだけど、そこからもうちょっといろいろ手を伸ばして、ポップもアヴァンギャルドサイケデリックも全部消化して自分達のものにしようとしている、のがClap Your Hands Say Yeahの「今」な感じで、なのに随所に懐かしさもある。その懐かしさが彼等の背骨というか、音楽への態度なような気がしています。
個人的には#3「Over And Over Again (Lost And Found)」#9「Heavy Metal」#11「Gimmie Some Salt」あたりが好き。
ところで、#2の「Let The Cool Goddess Rust Away」はどうしてもRadioheadの「Stop Whispering」に聴こえてしまいます。だから懐かしいのか…?