雁須磨子さんの高校生の男の子2人組、 といえば「のはらのはらの」と「いちごがすきでもあかならとまれ」がすごく良かったので、これもと思ってかいました。
SWAYIN' IN THE AIR (バーズコミックス ルチルコレクション)
- 作者: 雁須磨子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/03/24
- メディア: コミック
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1994年の作品なので、絵柄も今とはかなり違ってた。でもどこか力の抜けてる心地よさや、独特のリズム感は、この頃からちゃんとあって、なんだか安心してしまう。
絵柄以外で、特にかわったなーて感じるのは、女の子の描き方。BLだからかもしれないけど、男の子二人の関係に、真正面から女の子のからんでくるのにちょっととまどった。そして、そのキャラクターも、男の子たちの描かれ方に比べると、奥行きがない。でも4話め、夏目の田舎に行く話で、夏目を好きなイトコ、かのこが登場することで、雰囲気がかわる。
鈍感な夏目は、筑の気持ちにもかのこの気持ちにも気付かない。夏目と腕を組むかのこを見ながら、「嫉妬心はおこらなかった。かのこはけなげだ」と思う筑はきっと、かのこを見ながら、自分を見ている。その感じは、私が筑の夏目に向ける視線を追うのときっと同じようなことで。
つまり、ただ恋する視線を描くという意味で、やっぱり、雁須磨子さんの描くBLはどこまでも少女漫画なのだなぁと思った。
過去感想
- 「いちごが好きでもあかならとまれ。」
- → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070405/p3
- 「のはらのはらの」
- → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20060619/p1