ミヨリの森の四季/小田ひで次

ミヨリの森の四季

ミヨリの森の四季

ミヨリの森」の続編。森になじんだミヨリと、ある兄弟の出会いが中心となった巻でした。
ミヨリに森の精霊たちが見える、ということはもうすっかりあたりまえの風景としてあって、ミヨリの誠実さが印象にのこる巻だった。とくに華枝とのやりとりのなかで、簡単に言葉を選ぼうとしないミヨリの態度は、小田さんならではのバランスで、とても力強い、この目がまたいいよね、と思う。
しかし最近は、TVで「ミヨリの森」の番宣が流れるたびに、ちょっとびっくりする。私は「ミヨリの森」という作品がとても好きだし、小田ひで次さんの漫画も好きだけど、アニメ化っていう発想はなかった。それはあの線の多い、独特の絵柄のせいもあるのだけど、原作の雰囲気を生かしたアニメになればいいな、と楽しみにしています。
それにしても、なんでこの新しい巻は紙かわったのかな? 判と紙はできればそろえてほしい。