回転銀河/海野つなみ

誰かにおすすめしていただいたのを思いだして、読んでみたらすごくよかった。好きな漫画でした。誰がおすすめしてくれたのか、忘れてしまったのだけど、おすすめしてくれた人に感謝。

回転銀河(1) (KC KISS)

回転銀河(1) (KC KISS)

ある高校を舞台に、いろんな恋心が交錯していく様を描く連作短編集。全4巻で一応完結しているようです。
第1話の姉弟の恋や、女の子の女の子へのあこがれや、性格の悪い双子。1話しかでてこない人たちもふくめ、どの人物もとても印象的だった。
でもやはり一番感慨深かったのは犬猿の仲だった守口と篠田の関係かもしれない。守口はお調子者で、いつも女子をからかっていたりする男の子。篠田は優等生タイプの女の子で、親友の須磨にあこがれていた。当初、水と油のようだった二人の関係が、とあるきっかけから守口が篠田に恋してしまうことで、どたばたとおいかけ、おいかけられる関係にかわる。この篠田の潔癖さが、だんだん解けていく感じが、なんかもうにやにやしちゃう。
でもそれは篠田だけでなく、1、2巻でほとんどそろった登場人物が、3、4巻で成長してく様子が見れる構成になっているのか、とくに後半の2巻ではグッとくる話が多かった。双子のうちのひとり、賢がラストに見せる笑顔もたまりません。ほんと、登場人物が魅力的な漫画だったと思うし、作者の誠実さが伝わってくるような、丁寧な漫画でした。
回転銀河(4) (KC KISS)

回転銀河(4) (KC KISS)

それにしても最近、少女漫画ばかり読んでいるせいか、妄想が過ぎるなー。