わたしの部屋は六階

イヤホンが壊れてしまったのでしばらく音楽なしで通勤していたのだけど、配線むき出しになってたとこセロテープでくるんだらなんとかいけたので、今朝は久々に、音楽聞きながら外を歩いた。すこし、前のめりになる。ジャッジャッジャーン、キーーン、ジャッ、・・・、テン! ダッ…ジャッ、、シャーン、って、音があまりにも気持ちよくて頬が緩む。

わたしの部屋は六階、ベルト緩めたままのジーパン

いつも、この音楽がすごくきもちいいのは、運動だからだと思う。運動は、不意に走りたくなるような衝動で、あと呼吸。呼吸を合わせるときの、あの、心臓が持ち上がるような空白は、たとえば振り返って目が合うときの、…って気持ちに似てる。
わたしの部屋が六階、だったことはないけれど、いつだったか高円寺のマンションで、六階のひとつうえの屋上、夕暮れ時、ぬるいワイン飲みながら日が暮れるまで、しゃべってた言葉は忘れてしまったけど、盛大にこぼしたワイン乾かすために干した、水色の中央に広がる赤色は今もひらひらしている。さびた物干竿の緑と。

部屋の中に五時半の赫色が差し込んで

何度も眠る。繰り返し眠る。眠っている間もある運動と呼吸はあんしん。三月の五時半、まだ日は沈んでいなかった。