夢の気分 

このまえ、すごく怖い夢を見た。目が開いてからもしばらく呆然としてて、だんだんと意識を取り戻すにつれ、ふと、あれこれ違う世界だって気づいてびっくりした。
ああ、よかったー、って安心しながら、でも怖い気分がなかなか抜けないのはやっぱり、夢は客観的に見るものじゃなくて、ある程度自分が参加(っていうとへんだけど)してるものだからなんじゃないか、と思う。
よく、どんな夢を見たかで、例えば仕事に追われる夢を見て「ああ今疲れてんだなー」とか“今”を判断することってあると思うけど、なにも疲れてるときに、わざわざ仕事の夢が見たいことってあまりないと思うので、夢の世界の描かれ方はある程度「今/現実」の延長線上にあって選べないのかもしれない(もちろん夢にもいくつか種類があると思うけど)。
夢を見ることは脳が記憶を整理する作業だ、って説明を前に読んだことがあるけれど、つまり夢はその日近辺にあった出来事から浮かんできた灰汁みたいなものでできてるってことなんだろうか。
そして、あの怖さもきっと私の中のどこかにあったもので、だからこそ、夢から覚めても怖い気分は抜けなかったのかな、とか、いろいろ考えて、それは例えば、錯覚で見えたものが、ほんとにあったような気がすることとかに近いのかもしれない。
夢の中でははっきりと、その怖さから逃れるために何がほしいのかがわかってた。でもいざ目が覚めてしまうと、それはあまりにも漠然としてて、それはちょっと、支離滅裂なんじゃないのとか起きてる私は思う。でも、そのはっきりとした感触は残ってるので、思い出しても支離滅裂なのにこわい。

今朝みた夢は楽しかった。水族館いって、ジンベイザメ見る夢だった。なんかでかいブラシもってジンベイザメの歯磨き体験するの(そんなん実際はないと思うけど)。そんで今度は目が覚めて、それが夢だったってことにがっかりして二度寝したかったけど平日なのでちゃんと起きました。なんていうか、まあ、水族館いきたいなあ…っていう話。