- 作者: 志村志保子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: コミック
- 購入: 3人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
私がこのシリーズをとても好きなのは、食べ物にまつわる話を聞くのが好きだっていうのもあるかもしれない。とくにこの巻の2話めの、桜餅のエピソードとかいいな。自分がすごく大切にしている思い出が、相手からみたらそうでもなかったりするのはしょっぱい。でも6話めのアーティチョークみたいに、いつまでも覚えていようと思うこともあって、その間にある「食べ物」の存在が、毎日の生活に関わることなのにすごく広い、言葉みたいなものに思えてくる。
この4巻に入っている読みきり「カンナヅキ」も、食卓シリーズではないけど、食卓の存在がすごくうまく使われていた。そして私は、志村志保子さんの「毎日続くこと」に対する視線が好きだなあと思います。