藤田和日郎さんの漫画を読んだことがないんだよねって話をしたら*1、それはもったいないと言われたので、思い切って集めて読んだ。
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/09
- メディア: 文庫
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藤田和日郎さんの漫画ってどういうとこが面白いの、って聞いたときに、いろんな人が口をそろえて、終盤の伏線回収がすごいんだよ、と言っていた。
本当にその通りで、長い時間をかけて積み上げてきた物語によって「物語」が作られているようだった。こういう面白さはやはりある程度の長さがある物語じゃないと味わえないよなーと思う。でも、もちろん長さがあれば思い入れが生まれる、というわけでもない。
「うしおととら」がすごいのは、登場するキャラクターがそれぞれ、とても丁寧に描かれてることだ。さりげないひと言や約束が、ちゃんと生かされているのが嬉しい。
例えば最終巻の、さやが出したとびらから最初に出てくる人の話とか、本当に冒頭のエピソードなのに、その瞬間にばーっとよみがえってくるのは、主人公が乗り越えてきたひとつひとつのお話が、ちゃんと続いているからだと思う。それぞれのキャラクターが、主人公と同じだけ時間を重ねているのがわかる。だからこそ、最終巻はもうあちこちでぐっときてしまってなかなか読み進められなかった。
ほんとうに! 面白かったです!
もうちょっと読み返して、次は「からくりサーカス」を読みたいと思ってるんだけどまだ文庫が出てないみたいで、どうやって集めるか(家で読みたい)悩み中。
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/03/15
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なんといっても、とらが好きです。19巻(少年サンデーコミックス版)「真由子ととら」のラストシーンの名前呼ぶとこと、真由子の笑顔がもうたまらなくかわいくて、最終巻の「必ず食べてね」でそこ思い出してぼろぼろ泣いてしまった。
それからキリオと九印のコンビもよかった。うしおととらのコンビとはまた違って、九印は常にキリオに忠実なんだけど、最後キリオに守るものができたところで、というのがまたぐっときた。そして、コンビといえば、さやとオマモリサマも好きです。
もちろん、ひょうさんの最後の戦いも忘れられない。32巻(同上)の作者コメント「僕も、たくさん考えたんだけど、」というのが泣けた。
凶羅の最後もかっこよすぎるだろう。そしてもちろん、紫暮がやってくるとこも、鳥肌が立ちました。
何より、一度離れてしまったうしおととらが一緒になるとこは最高に燃える。やっぱり、これはそのタイトル通り、「うしおととら」のお話なんだと思いました。
また読み返して。あれこれ思い出したいです。
ほんとうに楽しかったな!
*1:自分は特にサンデー系にうといんだなーってことに最近気づきました