「昭和元禄 落語心中」1,2巻/雲田はるこ

最近あたりが多いITANコミックスから出ているということもあり、気になってた作品。「このマンガがすごい」のランキングを見て買ってきました。
以前、作者のBL作品を読んだことがあり、その登場人物がちょっと苦手だったので買うか迷っていたのですが、この「昭和元禄 落語心中」は面白かった! やっぱ食わず嫌いはよくないなー。

昭和元禄落語心中(1) (KCx)

昭和元禄落語心中(1) (KCx)

物語は、元ヤクザの主人公、与太郎が落語家“八雲”に弟子入りするお話。与太郎の憎めないキャラクターがいいです。しかし細やかな性格ではない与太郎には八雲の「技術も頭もべらぼうに使う」落語を真似するのはむずかしく、彼はだんだんと八雲の同門である亡き助六の落語に興味を持つようになる…、というところまでが第2巻です。
落語はまったく知らないのですが、読んでるだけで八雲師匠の落語がおもしろそうでわくわくする。そして2巻で見られる若き助六の落語には八雲とはまったく別の魅力があって、こういう差を実在の落語家に重ね合わせて読めたら楽しいだろうなーなんて思いながら読みました。
昭和元禄落語心中(2) (KCx)

昭和元禄落語心中(2) (KCx)