アイドルを推すという気持ち

私はかれこれ6年近く、48グループの宮澤佐江ちゃんを応援しています。
2010年末頃からAKBに興味を持って、その流れで見た「マジすか学園」と「ドキュメンタリーオブAKB48」(1作目/岩井俊二監督)で完全にはまりました。
でも当初は別に誰か特定のメンバーを推していたわけではなくて、たくさんの女の子達が切磋琢磨している、というその感じに惹かれていたのだけど、そんな私にも「推し」を選ぶ瞬間がやってきたのでした。
それは2011年の6月、AKBの代名詞でもある「選抜総選挙」でのこと。自分の買ったCDにも投票券が入っていて、ということは誰かに投票できる。じゃあ誰に投票しようか、と考えたときに浮かんだのが宮澤佐江ちゃんでした。
みんな頑張ってる。魅力的な子はたくさんいる。でも私が一番に見たい笑顔は宮澤佐江の笑顔だなと閃いたんですよね。
そこからはずっと佐江ちゃん推しできました。

佐江ちゃんは先日テレビ番組で卒業発表をして、3月の頭には卒業コンサートが開催され、3月末の卒業公演をもって卒業の予定となっています*1
その後には「王家の紋章」の舞台に出演するという大仕事も待っていて、ファンとしては寂しい反面、期待も高まる卒業なのですが、
とりあえず佐江ちゃんの思い出は、見送った後にまた改めて振り返りたいと思っています。

「推しが武道館行ってくれたら死ぬ」という漫画のことは、twitterのTLで「地下アイドルを追いかける女オタの話」と紹介してくれた人がいて知りました。
これがすごくよくってね…。女オタに限らず、夢中でアイドルを応援した事のある人にはぜひ読んでみて欲しい漫画でした。
主人公は、地下アイドルグループの後列のメンバーを推していて、全財産を注ぐ勢いで応援しているため服装は常にジャージ、という筋金入りの女オタ。自分はここまでできないなと思うんですが、でも後列メンバーを推しているからこその、前に出て欲しい、もっと注目されて欲しい、という気持ちには共感するところもありました。
主に出て来るファンは主人公を含めて3人います。
「推しと付き合いたいガチ恋オタ」
「推しが自分なんかのこと相手にしてくれるのはアイドルという仕事をしているからこそ、というオタ」
「推しが武道館いってくれたら死んでもいいオタ」(主人公)
と三者三様の立ち位置です。
女性が女性アイドルを応援することを疑問に思う人もいるとは思うのですが、女オタといっても様々です。もちろん男ヲタだっていろんな人がいます。
私の気持ちはどちらかといえば、「頑張ってるところを見せてもらって頑張ろうという気持ちをもらう」に近いかなと思う。
でも応援し続けているうちに欲がでるところもやっぱりあって、
せめて「この人は自分を応援してくれてる人だ」って知っててもらいたいという気持ちは芽生えてくるわけです。
自分は味方だよ! 見てるよ! どのポジションにいても一番かわいいよ! って伝えたい。
この漫画はとにかくその部分を描くのがうまいなあと思いました。
特にぐっときたのは第3話。アウェイな現場に応援しにいったときのエピソードは涙なしに見れませんでした。

AKBはデビュー当時から目標としてた東京ドームに立ち、その翌日に劇場に立つという夢も叶えたアイドルグループです。それを期に初代センターのあっちゃんが卒業して既に第一幕は降りている。
でも私の48での主人公は佐江ちゃんです。それが推すって言うことだと思います。
そんな存在がいる、いたことがある人にはほんとオススメの漫画でした。

ichinics.hatenadiary.com

*1:48グループは劇場を中心にして活動しているので、最後は劇場の公演で終わる