- 作者: 篠房六郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/21
- メディア: コミック
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四季賞受賞作の「やさしいこどものつくりかた」と初出不明の「生物兵器鈴木さん」それからなんと大学の卒業制作として書かれた「空談師」。受賞作以外は本誌掲載もされた作品で、「空談師」は後のアフタヌーン連載の原型になったものだそうです。
まあとにかく絵がうまい。収録作の中で最も古い「生物兵器鈴木さん」についてはあとがきで「絵が下手ですね」なんて書いてますけど、上手いです。犬猿の仲である男の子と女の子の喧嘩をかいた話なんだけど、テンポもいいし、小学生ならではの恐れを知らない感じとか、読んでて楽しい。グロいとこもありますが。
「空談師」も、うん、なんかよくわかんないけど面白い。細部について理解できなくても展開を読ませるのがうまいなぁと思いました。それは今の「ナツノクモ」にもいえることのような気がする。