mass of the fermenting dregs !!!!@残響祭

残響レコード主催のイベント、「残響祭」に行ってきました。

6/17(日)渋谷O-east残響祭vol.3』
出演者: te' / scraps of tape(from SW)/
YOU.MAY.DIE.IN.THE.DESERT(from USA) /
perfect piano lesson /naan / ルルル / hologram /
texas pandaa /apnea / people in the box /
mass of the fermenting dregs /9mm Parabellum Bullet
open/start: 14:30/15:30

今日のお目当ては、mass of the fermenting dregs。このバンドはtwitterid:amnさんに教えていただいたんですが、初めて聞いた「If A Surfer」で完全にハート鷲掴まれたので、めちゃめちゃ期待して行った。それがまさか、1バンドめだなんて!

開場が14:30とかいって早すぎるよねぇ、なんてお昼食べてから開演ぎりぎりに入ったら、もう音が聞こえてくる。あわててかけてってステージ前。女の子たちはすでに荒れ狂っていた。
……この衝撃をなんて言っていいのかわかりません。言葉が追い付かない。音圧でぶわっと鳥肌がたったまま、体ごと繋がれて振り回されてる感じだった。ドラム、ギター、ベース3人の演奏が、がっちりシンクロしてる。ブレイク、解放、疾走、呼吸。顔を見合わせてうっとりと笑いあったりする、その様子に息をのむ。前にのばす、手の、あともうちょっとの焦燥。あっという間の約15分が終わった瞬間、膝がガクガクしちゃうくらいかっこよかったです。もっともっと見たい。くやしいくらいにすてきすぎる!
好きな音楽はたくさんありますが、こんなふうに衝撃を受けることができるってのはほんとなかなかないことです。うれしい。
終わってすぐ物販行って、3曲入りのCD買ったんだけど、そこに書いてあった「kirametal」という文字を見て、ああそうか、この音はキラメタルなんだなとか思う。何かバンドにたとえて説明してみたいけど難しい。ギターの音色とかは、たぶんNumber girlが好きなひとは好きな音だと思うし、Dischordぽい雰囲気もある。でも、マスドレに感じるのは、ストイックな強靭さではなくて、しなやかでキラキラした強さ。参った。
そして、このマスドレさんは、なんとFRF'07 ROOKIE A GO-GOにも出演が決定しており(しかも私が行ける3日めの出演だそうで!うれしい!)、さらにさらにデイブ・フリッドマンプロデュースでNYレコーディングも決まっているそうです。ちょう期待!
HPはこちら→ http://sound.jp/motfd/menu.html
myspace→ http://myspace.com/motfd

15:30からだったので、てっきり夕方にはおわるイベントかと思っていたんだけど、タイムテーブルを見ると終演は21時とあってびっくりする。ステージがふたつあって交互に演奏していく形式だったのでセッティング待ち時間とかほとんどなかったのは良かったんだけど、時間が経つにつれ眠り込んでる人もちらほら。
私は父の日ケーキを買ってかえる約束していたので、残念ながらラスト3バンドを残して帰ってしまったのだけど、ほかにも好みのバンドは多かったので、また残響祭にはきてみたいと思います。以下、感想メモ。

ルルル

3バンドめに出演したルルルも初めて聞いたバンドでした。ドラムを中心にギター、ベース、ギターが向かい合う。4人ともうまいなぁ、なんて思いながら見ていたら、やがてやってくる拡散。それまでジッと演奏してた4人が、解き放たれ躍動する様は見応えがあった。絵になるバンド。

YOU.MAY.DIE.IN.THE.DESERT(from USA)

アメリカからの3ピースバンド。ルルルの直後だからか、演奏のゆるさが目立ってしまったけれど、ベースがメロディをとるような展開が面白かったような気がする。感情のおもむくままプレイっていう印象だった。

perfect piano lesson

ボーカルが、あんまり好みではないかなーと思ったんだけど、それでもひきこまれるとこのあるバンドだった。演奏もうまいしトリッキーな曲もいい。なんかすごくメジャー感があるのに、凝りまくった音づくりってのがミスマッチで面白いなぁ。なんかすごく失礼なこといってるようですが、たぶん違う場所で見たらもっとすなおにほめられてると思う。うまくいえない。

naan

かっこよかった。二人組ながら実に多彩な音づくり。ループギターにのせて、ギターの人がトランペットとボーカルを、ドラムはところどころでボーカルをいれ、縦笛(ケーナのような)を吹く。轟音ポストロックともいえる音だけど、二人でいくつもの楽器を扱いながら、それぞれの音がとても繊細に配置されてるのがわかる。お経を読むような声、哀愁ただようトランペットに、中南米を思わせる笛の音。レーベル主催のイベントだけあって雰囲気かぶるバンドが多かった中、このnaanの個性は際立ってたと思う。