「呼び出し一」1巻/中村明日美子

中村明日美子さんが相撲漫画を描くらしい…という記事を読んだときはとても驚きましたが、タイトルを見て「なるほど!」と思いました。というのは中村さんの絵というと、とても線の細いイメージなので、力士が主人公っていうのが想像つかなかったからなのですが、実際読んでみると、主人公の男の子のたたずまいと力士の人の絵の「漫画」と「絵」のような描き訳が、物語の内容にもとてもあっているように感じました。そして中村さんの描くお相撲さんがまたかっこいいんだ。

呼出し一(1) (モーニング KC)

呼出し一(1) (モーニング KC)

この1巻では、主人公の男の子が、相撲ファンの両親に「呼び出し」さんになることを勧められ、いやいやながらも相撲に興味を持ち始めるところから始まります。
呼び出しさんについて私は良く知らなかったのですが、そういう、知っていそうで知らない世界のことを描いた漫画って最近のはやりのような気もする。
でもそれだけじゃなくて、知識的な部分が物語にとって不可欠なものとして生かされているから面白いんだよなと思う。主人公と同じように、そうなんだ!って思うことができるのが楽しい。

しばらく休業されるということで、続きが読めるのは少し先のことになるのかもしれないけれど、楽しみにしています。