8月に見た映画

先日、友人が「映画の感想はTwitterより先にfilmarksに書いてるよ」と言っていて、えっそうだったの!? となって遅ればせながらfilmarksを導入してみました。
友人の感想がまとめて読めたりするのは嬉しい。
ただ、スマホで長い文章を書くのが苦手なので、まだどう感想を書いていいのかよくわからないな〜と言う感じで、しばらくはここにメモするのと並行していきたいなと思っています。

と言うわけで、9月も半ばですけど8月に見た映画の振り返りです。

★★★★ とてもよかった
★★★ 好き
★★ うんうん
★ うーん

カメラを止めるな!」★★★

言わずと知れた…にあっという間になってしまった話題作。私はアトロク映画評で取り上げられたのをきっかけに「ネタバレ聞く前に見たいな」と思い見に行きました。
とても面白かった。
【そろそろある程度のネタバレは大丈夫だと思うんですけど以下ちょっと内容に触れます】
全くSFではないんだけど、個人的にはタイムリープものを見る面白さにも通じるところがあると思った作品でした。つまり、観客が「観測者」となってその時起きたことの答え合せをしていく構図の面白さです。この答え合わせについても、観客が気持ちよく「ここはなんかあるな」「ほらやっぱり!」となれる絶妙にさりげなく絶妙にわかりやすいヒント具合なのが良い。
そこにいわゆるshow must go onものの疾走感が加わっているのがこの映画の魅力だなと思いました。
見ながら真っ先に思い出したのは「サマータイムマシン・ブルース」だったので、久しぶりに見直してみたりもした。

オーシャンズ8」★★★★

こういった映画が製作される、というニュースを見たときから楽しみにしていて、撮影のオフショットを見ては期待を募らせる…といった具合にハードルの上りきった状態で初日に見に行ったのですが、これがもう、本当に最高でした。
何しろ私はケイト・ブランシェットが大好きなんですけどもこの作品のケイト様は本当に美しくて、あまりのかっこよさにちょっと感極まって涙が出たくらいです。完全にコンサートで推しのユニット曲を見たテンションです。
そしてもちろん、ケイト・ブランシェットだけではなく、このチームに加わる全員を、それぞれの素敵さで描いているのがこの「オーシャンズ8」だと思います。「主役とそれ以外」という構図ではなく、全員が揃わなければ成功しない作戦を描き、それぞれの個性をきちんと描いているというところ、ヒエラルキーを作らないところが素敵だった。この映画には、いろんな人種、いろんな体型、いろんな年代、いろんなセクシュアリティが当たり前に存在している。これこそ2018年の映画だなと思います。

それが一目でわかるのが、クライマックスのドレスアップシーンですよね! 自分らしく着飾って自信満々に歩いてくる彼女たちの姿が痛快すぎて、あ〜私も私に似合う服が着たいなと思ったりしました。
特に好きだったキャラクターは盗品ディーラーのタミー(サラ・ポールソン)と、女優ダフネ(アン・ハサウェイ)でしょうか。
特にアン・ハサウェイについてはあちこちで言われていると思いますが、彼女のパブリックイメージ(というかハリウッドでのイメージなのかな)を逆手に取ったような役柄で一気に好きになってしまう。終盤のシーンでのあのミニスカートのチャーミングさよ。
それからやはりケイト・ブランシェット演じるルーのファッション……ほんとどれも素敵でした。あとデビー(サンドラ・ブロック)がチームにルーを誘う場面、フォークに突き刺したケーキを差し出して「さあ食いついて」っていうの最高〜〜にセクシーでよかった。
どの女性もみんな違ってそれぞれにキュートでかっこいい最高の映画でした。
見れてよかった!

カラスウリの花

仕事を終えて外に出た瞬間、冬がくる匂いがした。
同時になにか思い出す光景があって、それが消えてしまわないようゆっくりと歩きながら、じっと目をこらす。あれは地元の、毎年夏祭りをやる神社の方面へいく細い道で、紫と墨色が混ざったような空の色を眺めながら「終わっちゃう」と焦っていたのだ。
何が終わるんだっけ。
もう一度深呼吸をして、お腹がすいたとか、牛乳買って帰らなきゃとかの合間に、なにか白いものを見たのだったと閃いた。

あれはカラスウリの花だった。
どういう経緯でのことかは忘れてしまったけれど、小学校のおそらく4、5年生の頃、私はカラスウリの花が開くところをぜひ見たいと思っていた。
そんなわけで、蕾がありそうなところを探したり、教えてもらったりしてチャンスをうかがっていたのだけれど、カラスウリは1日花なので、まるめたティッシュのような、萎れた後のものは見つけられても、なかなか開いている花を見ることはできずにいた。

初めて見たのは、Mちゃんちからの帰り道だった。
そういえば、あの神社への細い道は4年の時に天候して来て仲良くなったMちゃんの家がある方向で、

夕暮れの、粒子の荒い光の中に、ぼうっと白く浮かんでいる。花弁の周りに白い糸を張り巡らせたような花で、きれいだけど少し怖い。
まだ咲ききってはいなかったので、Mちゃんか、もしくはお母さんを呼んで来て見せたいなと思った。
けれど、辺りは刻一刻と暗くなっていき、帰りが遅くなると怒られる、という焦りもあった。
早くしなきゃと思うのに、カラスウリの花はまだ完全には開かない。それどころか暗くてよく見えなくなってきて、

今日思い出したのはその時の「終わっちゃう」だった。
早くしなきゃと、もうちょっとが入り混じるような、夏が終わる匂いだ。

「気がする」はなし

おばけとか、占いとか、それに類する話題が嫌いなわけではないけれど、自分にとって「根拠があるかどうか」というのはかなり大事な判断基準になっている。
なのに、私は「願掛け」も好きなのだ。例えば高校3年生のとき、大学合格の「願掛け」にポテトチップス断ちをしたくらいで、
「これ今日終わらせないと明日大変なことになる気がする」と思ったら終わらせないと落ち着かないし、「今日は頑張ったのでいいことがある気がする」というのも日常茶飯事。晩御飯を作ったくらいで「気がする」けれど、すぐに忘れるので損した気持ちにもならない。
それらが願掛けの定義にあてはまるかどうかはさておき、つまり私はそんな具合に根拠のない予感を信じるタイプでもある。

最近、「はてなダイアリー」終了のお知らせがあった。

はてなでは現在、「はてなダイアリー」と「はてなブログ」という2つのブログサービスを提供しておりますが、はてなダイアリーを2019年春をめどに終了し、はてなブログに統合いたします。
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20180830/blog_unify

私も2015年からこのはてなブログに移行して、基本的にはここを、それまでのダイアリーの延長線上として使っている。
その頃からたまに、もしもダイアリーとブログを別々に更新していったら、世界線が分岐するのでは、なんて考えることがあった。
文章というのは書いた本人を含め、観測するひとのものである。
例えば、東京がゾンビ化した人々で溢れた世界という設定で日記を書き始めたら、それを本気にする人は少ないだろう。けれど「今月から海外で暮らします!」とかであれば身近な人以外は「そうなんだ」と思うかもしれないし、「今夜はサンマを焼いた」と「今夜はカレーだった」という2つの日記があれば、世界にはサンマを焼いたichinicsとカレーを食べたichinicsが誕生してもおかしくはない。

それってなんだか面白い。と同時に、いざそれをやってみることを想像するとなんだか恐ろしくもなる。
タイムパラドックスの法則、とはちょっと違う(と思う)けれど、並行の状態を続けていくうちに、いつかは真実味のない側の自分が消滅してしまいそうだからだ。
それ以前に、更新を続けるには、どちらにより真実味をもたせたいかという自分の希望も入るだろうし、そのために実際にサンマを焼いたり海外で暮らしたりして、結果的に世界線が1本に収束していくという可能性もある。

なんてことをぼんやり考えていて、とはいえ嘘をつくのは「何か悪いことが起きる気がする」ので、どうせ世界線を分岐させるなら、ゾンビくらいのほら話がいいなと、思ったりしている。

原付免許を取った日記

きっかけはたぶん3つあって、一つはイベントごとに参加する際、「顔写真付き身分証明書」の提示を求められ、もしなければこれとあれを……という少々めんどくさいやりとりが発生する機会が多いこと。もう一つはクロスバイクを買って以降、ママチャリのときにはなかった「この場合どう動くのが正解なんだ?」と車道上で戸惑うことが増えたこと。
そして、ネットバンク(だったかな?)に登録しようかなと考えていたときに、免許証orマイナンバーカードが必要で登録できなかったことがあり、免許証がないだけで私は口座すら作れないのかー! と悔しい気持ちになったのが最終的な後押しになって、1日でとれることで有名な原付免許を取ろうと決めたのでした。
それが昨年末のことで、年始に住民票も取りにゆき、テキストで勉強もして、これでいつでもとりにいけるぞ! と意気込んでいたはずなのに、髑髏城で有給休暇を使い果たして4月の有給復活まで待つことになり、年度はじめで少々忙しくしているうちに夏になってしまった。
正直先送りにしすぎだった。
けれど、ついに先週の盆休み期間、ついに実現することができました。


当日、試験は8時半から受付とあったので、早起きをして最寄りの免許センターに向かう。まるでこの30年くらい時間がとまっているかのような建物で、掲示物のほとんどが昭和、の部分に紙を貼って平成と書き直しているんじゃないかと思うようなものだった。
来ている人々も多種多様だった。半分は車で仕事をしているんだろうなという感じのおじさんで、右腕だけ濃く日焼けしていたりする人も多い。派手だけどどこか幼さを感じる男の子たちと、スマホを片手に退屈そうにしている女の子たち。職業不詳な中年男女もわりといてきっと私もその一部だった。

まずは学科試験だ。マークシートのテストなんて久しぶりで楽しかったし、予習したところがバッチリ出る(当たり前だけど)ので、回答をし終えた時点で大丈夫だなと思えたので気楽だった。
私が受けた回に原付免許をとりにきていたのは24人。最初に学科試験を受けた後、2/3ほどになった合格者はぞろぞろと歩いて写真撮影をされ(いきなり写真をとるのでびっくりした)免許が出来上がる間に実習を受ける…という流れになっていた。
つまり、学科では落ちても、実習で落ちることはないのだ。それってすごいことじゃないですか? いいんですか? 私全然乗れる気がしないですけど? と思いつつ実習へ向かう。
予想通り、まずは原付をスタンドから降ろすことができず、さらにスタンドを立てることもできず、軽い原付に交換してもらうの儀があった。そこで完全に目をつけられ「○番さん大丈夫?」とことあるごとに声をかけられることになったのだけれど、その手厚いサポートのおかげでどうにか実習もクリアし、晴れて私は免許(ただし原付)のある女にクラスチェンジをしたのでした。

原付免許をとるけど原付に乗るつもりはない、と言うと、大抵「なんで?」と聞かれるし、顔写真付身分証明書が欲しいならマイナンバーカードでいいじゃんとは何度も言われた。
けれど、原付をとるぞ、と決めて以降、一番よかったのはやはり交通標識や道路に描かれた線やその色の意味を知ることができたことだと思う。
現状、自転車に乗る前に交通ルールを学ぶ機会というのはあまりない。けれど自転車は基本車道を走るものであるとなると、車やバイクがどう動くか予測できない状態で乗るのは非常に怖い。
ーーというわけで、原付の免許をとるという目標が交通ルールを学ぶ機会になったという意味では無駄じゃなかったかな、と思っている。

7月に見た映画

もう8月も半ばということはわかっているんですけども7月に見た映画の振り返りです。

★★★★ とてもよかった
★★★ 好き
★★ うんうん
★ うーん

ブリグズビー・ベア」★★★★


とっても良かったです。
生まれてすぐに誘拐され、そのまま隔離状態で両親(誘拐犯)の作ったビデオ番組を見て育った主人公が、唐突に「現実」と直面することになる……というのが出だし(あくまでも出だし)なのですが、そんなハードな設定から予測される展開が次々に裏切られてゆくのが良かった。
もちろん誘拐は許されることじゃないですし、誘拐犯が誘拐した子をいくら大切に育てたとしたって、我が子をさらわれた親からしてみれば到底許せることではない。
けれどこの映画は、そういった感情もきちんとすくい上げた上で、それでも物事の良い側面に光を当てようという意図をもって作られたお話なのだと感じました。
それから、主人公が世界へと漕ぎだしていく際に自分の「好き」を誰かと共有したいという思いをエネルギーにしているのが良かったな。
彼には選択肢がなかったとはいえ、それに夢中であったことは変わらないわけだし、その好きな気持ちを共有してくれる誰かに出会えたということだけでも、彼は世界に出てよかったと思うだろう

ジュラシック・ワールド/炎の王国」★★


7月もめちゃくちゃに暑かったため、クーラーの効いている室内から出たくないという思いが強く、そのおかげで(?)家で割と映画を見た月でした。その流れで、実は今まで1作も見たことがなかったジュラシックシリーズもprimeビデオで予習し迎えた新作です。予習しようと思ったのは主にクリス・プラットが好きだからです。
前作で、「そんな服装(白っぽいタイトスカート)でジャングルを走るつもりか?」みたいなことを言われてなぜかシャツの前を結ぶという謎行動をしたクレアが恐竜保護団体の代表?みたいになってる変わり身の早さはちょっと面白かった…。けど、前作と比較しても人間の側が自業自得すぎるので、終始どこに気持ちを寄せたらいいのかわからない新作ではありました。まあ恐竜はみんな悪くないからね…。パキケファロサウルスが好きなので可愛い見せ場があってよかったです!

BLEACH」★★


「髑髏城の七人season上弦の月」の捨之介と天魔王が出ているということで楽しみにしていた映画。実際の撮影は髑髏城より前らしいのですが、時系列的に2人の殺陣がまた見れてひたすら嬉しい映画でした。
原作については15巻くらいまでしか読んでおらず、当時好きなキャラは水色だったんですけど(システムオールグリーン…)、水色について影も形も無くなっていたのはちょっとショック(でも薄々そうだろうなと思ってはいた)。
ですがおそらくシリーズ化される映画の1作目としてはとてもわかりやすく、テンポもいいし音楽の使い方なんかにも「BLEACHっぽさ」を感じられてとても楽しかったです。
特に好きだったのはだんだんと強くなっていくのがよくわかる一護の修行シーンと、恋次との殺陣! 恋次の殺陣については、蛇尾丸が形状変化する前段階をじっくり見せてくれるところに、早乙女太一を起用したこだわりを感じました。
白哉についてはほとんど殺陣なかったけど、青空バックにしたキメ絵にすごいBEACHを感じました。MIYAVIさんは「キングコング 髑髏島の巨神」にも出ていたのでここも髑髏つながりだなあ〜と思いました。まだまだ髑髏城を引きずっています。

7月に見たのはこの3本ですが、その他、「メタルマクベス」のゲキシネを見に立川シネマシティに行ったり、「舞台 刀剣乱舞」のライビュを見にTOHOシネマズに行ったりしてたので映画館には割と行っていた気がします。
刀剣のライビュは天魔王後の鈴木さん目当てなところもあったんですけど、こんな密度の濃い舞台を続けていたらそのうち精霊とかになってしまうんじゃないかな、と少し不安になりました。でももっと見たくなる中毒性がある俳優さんですね…。あと今回は特にすごく好みの題材だったっぽいのですが、そこに関しては千秋楽だけ見るよりも、複数回見ていた方がより驚きがあったりしたのかな、とは思いました。
あとメタルマクベスも始まったので(これについてはまた改めますが)、昨年末以来、髑髏城から派生して追いかけてるものが増えてるのは相変わらずです。楽しい。