監督: ポン・ジュノ
ここのとこ韓国映画づいてますが、特に他意はなく、復讐3部作を見たという話をしたらこの映画をおすすめされたので早速見てみました。趣味のあう友人のおすすめには素直に従うタイプなんですが、それはたぶん素直に従って後悔することがあんまないからなんですよね。面白かった。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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脚本もとてもよく出来ていたと思う。実際の事件にどの程度沿った内容なのかはわからないけど、事件の陰惨さを直接描くというよりは、捜査にあたる刑事の葛藤と挫折に焦点が当たっているところが良かった。無駄がなく、テンポも良い。重厚な刑事ものの小説を読んだような感覚だけど、例えば小説を映画化した作品では、こんな風に焦点の絞られた作品にはなりにくい気がする。(だからこの映画の脚本をもとに薄井ゆうじさんが小説化しているというのをDVDのエンドロールか何かで知って驚いた。薄井さんの作風からはちょっと想像つかないけど…読んでみたい)
それから、この映画の結末について、私は特に前情報を知らずに見たのでとても驚いた。もちろん韓国では、この事件がどういう経路をたどったのが知った上で見る人がほとんどだったのだし、その上で作られてるんだとは思うけど、知らないで見るほうがより刑事たちに感情移入できるかもしれない。
刑事役のソン・ガンホさんと、容疑者役のパク・ヘイルさんの顔がとにかく印象に残る。