Dream Brother The Songs Of Tim & Jeff Buckley

DreamBrother
asin:B000AMSRMG
父Tim Buckleyと息子Jeff Buckleyへのトリビュートアルバム。ちょっと珍しい企画です。レーベルはFull Time Hobby*1
私はジェフはもちろん、ティムも大好きなので、このアルバムはかなり楽しみにしていました。ビッグネームなので日本盤が出るのを期待してたのですが、堪えきれずUKアマゾンで購入。届くまでに一ヶ月かかった。

聴いてみると、こうして2人の曲が並んでるのがなんだか新鮮です。彼らの共通点といえば、その高音の美しいしなやかな声というイメージだったのですが、こうして聞いてみると作曲の感覚にも共通する部分があったんだろうなと気付かされます。特に未完成のままリリースされたJeffの2ndアルバムの作品群には、そのイメージをスケッチするようなアプローチの仕方に父親の面影を見る事が出来るような気がする。それにしても、2人とも…。『ランド・オブ・プレンティ』見てたら、突然ジェフの死について触れられたとこで泣きそうになったのを思いだした。
しかもこのトリビュートアルバムは面子も選曲もかなり良い感じです。

1. The Magic Numbers/Sing A Song For You
2. Micah P. Hinson/Yard Of Blonde Girls
3. Sufjan Stevens/She Is
4. King Creosote/Grace
5. The Earlies/I Must Have Been Blind
6. Bitmap/Dream Brother
7. Engineers/Song To The Siren
8. AdemMojo Pin
9. Tunng/No Man Can Find The War
10. Stephen Fretwell/Morning Theft
11. Kathryn Williams/Buzzin' Fly
12. Matthew Herbert & Dani Siciliano/Everybody Here Wants You
13. Clayhill/The River

トリビュートアルバムというのは原曲の良さを越えることを目指している訳ではない(ものが多いと思う)ので、得てして自己満足的なものになりがちではあるけれども、このアルバムではきちんとそれぞれの個性が出ているものが多くて良かったです。
特に#3#9#11あたりが良かったです。それから#10はこの曲を選んでくれたってことに感激。Stephen Fretwellはマンチェスター出身のバンドで昨年にデビューアルバムがでてるみたい。公式*2で試聴してみたらかなり好みのバンドだったので早速アルバム買ってみようと思います。
でも全体的にTimの曲はアレンジしやすいみたいだけど、Jeffの曲は難しいのかなと思った。歌い方とか結構そのまんまで「Mojo pin」とかは、ちょっといいのか? と思ったりした。確かに似てるけど。