「The View From This Tower」/Faraquet

View for This Tower

View for This Tower

EX-SMART WENT CRAZYのメンバー3人で構成されたFaraquetは活動時期も1997〜2001と短かかったのですが、とても印象に残っているバンド。DISCHORDらしい音。最近の、ザゼンに傾倒しっぱなしな流れで思い出して、CD掘り返してたんだけど見つからなくって買いなおした。けど、前は音響ブームな流れて聴いてたような気がするんだけど、今聴くと全然印象が違うんだな。まあ今はまた別の流れで聴いてるんだけど。
ともかく、プログレッシヴ・ロック的な変拍子の中に、しなやかな強靭さのある音作りがやはりこのバンドの魅力です。最近特に、こういう音を求めてる自分を再確認して、聴いてるだけでなんかもう嬉しい。
3ピースバンドだけど音は3つ以上鳴ってたりもする。でも、音はわりとソリッドに統一されていて、ドラムもタイトで軽やか。(ザゼンで例えるなら松下さんじゃなくてアヒトさんタイプだ)だけど、要所要所できめてくる感じが気もちいい。#3の迫りくる感じとか、#8タイトル曲の終盤のギターの重ね方なんかは、ぞくぞくする緊迫感がある。そして#9から再び打ち寄せるノスタルジックな音の粒。
ロバート・ワイアットが好きな人なんかは、ぐっとくる音なんじゃないかとか思います。
惜しむらくはアルバムとしてはこれ一枚しかでてない(たぶん)ことかな。ドラムのDEVIN OCAMPOは現在Medicationsとして活動中らしいですが未聴。
うーん、ちょっとDISCHORDを漁ろうかな、という気分です。楽しい!