夏のアルバム

監督/演出:佐々木昭一郎
フィンランドの短い夏を舞台に、日本人の少年がある少女と出会い過ごす日々を描いた作品。少女キルシーに聞こえる氷が砕ける音が、彼女の恋や夏の風景の背後に流れる。瑞々しい作品だった。
アキラの自転車での旅の場面も、フィンランドの人々との会話によってテンポ良く描かれていて、楽しい。アキ・カウリスマキ作品のおかげなのか、フィンランド語の語感はとても耳に馴染んでいて、聴いていてなんとなく意味が分かるような気がするから不思議だ。