- 作者: 入江亜季
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/02/14
- メディア: コミック
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こんな風に、いろんな物語をひとつのシリーズとして読むのはたぶんこの「群青学舎」がはじめてだと思う。以前、女の子の本棚みたいな、と書いたけど、ほんとそんな雰囲気の短編集でした。続いてるお話もあれば、1話きりの登場人物もいるけれど、ぜんぶのお話もちゃんと続いているんだなって思えるラストがすばらしかった。
この4巻で特に好きだったのは、三人の子どもとその両親のお話。3話連続で収録されているんだけど、ぜんぶがほんとに大好きだった。終わらないで欲しいな、って思った2話から、3話への流れがほんとあったかくて切なくて思わず目から水でした。
特にラスト、全部を包むようなお父さんのひと言と、眼鏡の奥の描写がたまらなかったです。
ほんと、入江さんは女の人を魅力的に描くなぁと思う。1話めでライダーの世話を焼くマージににしても、この「群青学舎」でもっとも長いシリーズとなった「ピンクチョコレート」のみやこさんにしても、ほんとうにのびやかで気持ちがいい。たまりません。
群青学舎が終わってしまうのはさびしいけど、入江さんの今後の作品を楽しみにしています。