「夏至」と「モテキ」

なんだかんだ「ノルウェイの森」の映画化が気になっているので、トラン・アン・ユン監督の「夏至」を借り、最後の一滴のような晴れだった土曜日、洗濯物を干したり、昼ごはんを作ったり食べたり、とれたボタンをつけたりしながらゆっくり見た。
雨のシーンと緑が気持ちよくて、私もこんなところで生活したい、とか思う。寒いのは苦手だ。悲しいのも好きじゃないし、だから思いつめたような顔で、両天秤にかけながら「孤独だ」なんていったりする彼の顔の奥に、でも本当は、があればいいのにと思う。
女の子の背中と、髪の分け目がとてもきれいな映画でした。

夏至 特別版 [DVD]

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金曜日の夜は、ドラマ「モテキ」の最終回を見た。好き、というより、気になる漫画だったモテキの結末として、自分はドラマ版のほうが好きだなと思ったし、すっきりした。
フジ君は「好きな人に好かれたい」ではなくて「好きな人に好かれない」というところにずっとこだわっていて、だからか、自分のことを好きな人の気持ちに気付かず想像もしない、ように見えるところが、モテキのいちばんもやもやするところだった。
それは土井さんの「ほんと私のこと見てないんだね」という台詞にもあらわれていて、なのでドラマの最後に、あの台詞がきたことにはちょっとぐっときてしまいました。でももしかしたら、漫画の最終回も作者の意図はドラマの台詞と近いところにあったのかもしれないなとも思う。
とてもいいドラマ化だったと思います。面白かった。