アメリカで放送されているドラァグクィーンのリアリティ番組「ル・ポールのドラァグ・レース」のことは何度かこの日記にも書いてきました*1。
今年ですでに15シーズン目となり、世界各地の姉妹シリーズも合わせれば、これまで出場したクィーンはおそらく300人近くなっているのではないでしょうか(もしかしたら超えているかも?)。
そんな中で、自分にとって特に特別なクィーンは2人いて、1人は日記にも書いたアリッサ・エドワーズ*2、そしてもう一人は1番最初に好きになったクィーン、ラジャです。
ラジャはインドネシア系アメリカ人で、S3にしてドラァグレース初のアジア系ウィナーとなったクィーン。
ドラァグレースは年1開催なのですが、私が好きになった年はすでにS10〜11の頃だったので、すでに大御所という風格がありました。
S2に出場し、現在はメイクアップアーティストとして活躍しているレイヴンと一緒に「Fashion Photo RuView」というRPDRランウェイのファッションチェックをするミニ番組をやっていたりもするので、いわばOG的な立ち位置のクィーンとして捉えられていた気もします。
昨年、そのラジャが、オールスター(以下AS)に参加すると知った時はめちゃくちゃ驚きつつも、またコンテスタントとして参加してくれることがものすごく嬉しかった。(ちなみにASとは、RPDRシーズンに参加したクィーンがオールスターとして再び対決するという姉妹番組)
しかも出場者はこんな感じで、すべてオールウィナーズ、優勝経験のあるクィーンによるオールスターという大大大大大大大祭り。
- ラジャ:S3ウィナー
- ジンクス・モンスーン:S5ウィナー
- トリニティ・ザ・タック:S9出場、AS S4ウィナー
- シェイ・クーリー:S9出場、AS S5ウィナー
- モネXチェンジ:S10出場、AS S4ウィナー
- イヴィ・オドリー:S11ウィナー
- ザ・ヴィヴィアン:DR UK S1ウィナー
- ジェイダ・エッセンス・ホール:S12ウィナー
何回見ても夢かな? って思うくらいの豪華キャストなので、ふわふわした気持ちで見始めたんですが、
なんとAS7はルールも最高だったんです!
・エリミなし
・ルポールはトップ2を決める
・トップ2はバッジがもらえる
・トップ2のリップシンクでウィナーが決まり、1位には賞金あり
・さらに1位は「ブロック」する人を決めることができる
・ブロックされた人は次週勝ってもバッジを受け取ることができない
・フィナーレ直前でバッジの数が多い順に4人がtop4となる
つまりこのウィナーズの戦いをフィナーレ直前まで見れることが確約されているわけですよ!
せめてこのチャレンジまでは見たかった…みたいなことがASではよく起こるので、このルール変更は素直に嬉しかった。
それに「ブロック」権の使い方も、これだとむしろ「ライバル認定」みたいな感じになるのでされた方も嫌だけど悪い気はしない…みたいな感じで、最後までワークルームが和やかなシーズンでした。
みんなウィナーだけあって、どのチャレンジもレベルが高く、審査員もクィーンたちへの敬意に溢れていたのもよかった。特にep2のスナッチゲーム回は過去一の名作だったのでそこだけでもみてほしい…。
個人的にも、ちょうどこのAS7の放送時期に入院することになったりしてバタバタしていたので、このAS7があることがかなり心の支えになってくれて、思い出に残るシーズンになりました。
AS7の詳しい感想は
ep1 https://fusetter.com/tw/4oZax4BW#all
ep2 https://fusetter.com/tw/ehtkCuWi
ep3 https://fusetter.com/tw/mG6Li91B#all
この辺に書いたりしているので割愛するとして、
ラジャはやっぱり素敵だな、大好きだな〜! なんて気持ちが高まっていたところに、なんとラジャが来日するというお知らせが届いたのです!
あのラジャが来日!?
しかも! DRTで審査員を、UK vs the WORLD*3ではじめてコンテスタントとして参加し、鮮烈な印象を残したPangina Healsさん、元アイススケート選手という経歴を生かしてS13で大活躍したキュートなDenaliちゃんも同時に来日し、3人がショーのゲストとなるとのこと。
夢かな?? というくらいの私得なメンバーだったので、勢いよくミーグリチケットを取り、参加することになったのです。
それが先日の5月31日でした。
meet and greet
緊張するけど、握手会的なものの経験は積んできた…!となんとか自分を落ち着かせて参加日を迎えたものの、実際に肉眼で捉えられる距離にラジャたちがいるのをみてしまうと、そんな自信はちり紙のごとく飛び去り、
口から心臓がでそう、
なんて思ってるうちにその時がきてしまいました。
私はひたすら「日本にきてくれてありがとう」「3人ともダイスキ…とても…」「まじでありがとう…」を繰り返し、ペコペコしている人になっていました。(ミーグリの様子をスタッフの方が動画でとってくれていた!感謝!)
そしてラジャは、私を慈愛の目でジッとみて
「You are so adorable…(微笑)」
と言ったのです。
おそらく拙い英語で同じことを繰り返す者に対する労いのお言葉だと思うのですが、私はラジャに「You are so adorable」と言われた女だと思って今後生きていくことができます。
思ったよりお話できる時間があったので、ちゃんと英語で言いたいこと考えておけばよかったなーーとも思ったけど、おそらくこんなチャンスはなかなかないので「自分に会えて喜んでたな」と思って思えたらそれだけで本望だなと思い直しました。
「OPULENCE」
イベントはラジャ、パンジャイナ、デナリの3人と日本のパフォーマーが入れ替わり立ち替わりの豪華共演でした。
パンジャイナさん🙏 pic.twitter.com/WCKPWdshAG
— ichico@DR (@ichiposse1) 2023年5月31日
デナリちゃん本当〜〜〜にかわいかった!! pic.twitter.com/4XEYAYEVH6
— ichico@DR (@ichiposse1) 2023年5月31日
ほんとに日本に来てくれてありがとう…🙏 pic.twitter.com/s1FLGPnFcV
— ichico@DR (@ichiposse1) 2023年5月31日
海外の番組でしかみてなかった3人のクィーンが日本のファンの興奮ぶりをみて、少し驚いたような、そしてとても嬉しそうな顔をしてくれていたのが印象に残った。
なんと客席降りまであってね…。お客さんもみんなクィーンに触れるのはご法度なのがちゃんとわかっており、盛り上がりながらもおそらくトラブルなくステージに戻っていったのもほっとしました。
特にラジャの客席降りは本当私のすぐそこ!というところを通っていき、あまりの眩しさに、圧倒されてしまいました。
インタビューコーナーもあったのですが、司会をしてくれていたパフォーマーの方(たぶんVeraさん)がちゃんと訳も入れてくれてて、ラジャが「opulence, you own everything」の話をしたとき「「パリ、夜は眠らない」みた人~!」と説明入れてくれたりするのもさすがだった。
ほんと、夢みたいな夜だったな。
さらに「OPULENCE」は第3弾が年末に予定されているとのこと。今度はどんなクィーンが日本に来てくれるのか、とても楽しみです!