妄想代理人９話１０話

妄想代理人 (5) [DVD]

今回は２本とも番外編。こういう、ブラックユーモアもののショートショートはとても好きなので楽しかった。

第９話

団地の前で井戸端会議をする主婦４人。１人だけ話にうまく加われない主婦が１人いる、というシュチュエーションの中で、１０話の短編小説のような「噂」話が繰り広げられる。

面白かった！　もともとのストーリーからは離れているけど、第１話の冒頭に流れた都市の風景が底辺にあって、ここに繋がっているという感じ。都市伝説の生まれる場所としておばさん達の井戸端会議は定番だけど、面白い。
都市伝説ものというと恩田陸さんの「給水塔」*1を思いだします。これとは全然似てないけど。

第１０話

マロミのアニメの製作過程を描きながら、スタッフが次々と少年バットの被害者になっていく、というスリラー。

番外編その３。アニメの製作過程紹介のようなスタイルをとりつつ、心理サスペンスのような雰囲気。とにかく脚本がすごくこっていて面白かった。つかえない制作進行を中心に話は進むんだけど、この人の使えないっぷりにとてもいらいらさせられつつ、彼が追いつめられてく過程にはハラハラした。

*1:『象と耳鳴り』に収録