Lost in space/AIMEE MANN

ロスト・イン・スペース

ロスト・イン・スペース

2002年に発表された、AIMEE MANNの4thアルバム。
元ティル・チューズディ、なんていうより、『マグノリア』のサントラのヒットでの方が有名みたいだけど、私自身、あのサントラに収録された『SAVE ME』という曲が好き過ぎて、一時期はあればかり聴いていた。
私は女性ボーカルよりも男声のほうに圧倒的に好きなアーティストが多いのですが、女性だとリッキー・リーやジョニ・ミッチェルや、もうちょっと若い人だとフィオナ・アップル*1、そしてこのエイミー・マンのように、ちょっとフォーク色の強い、シンプルな楽曲を多く作るアーティストに惹かれることが多いような気がする。
このアルバムでも、エイミー・マンの作り出す曲はどれもシンプルな構成で、そのちょっとハスキーな声を生かすものが多い。決して明るくはないんだけど、しなやかで力強くて、なんというか、月明かりのような歌。寒い日の夜に、本を読みながら聴きたい音楽です。今日の気分だとレイモンド・カーヴァー。ほんとはSFでもいいなぁと思うんだけど、残念ながらぴったりなのが思い付かない。

#7「Real bad news」から#8「INVISIBLE INK」への流れが特にさみしくて気に入ってます。それから、この「Lost in space」はジャケットもブックレットも素敵で、アルバム全体が背景の物語を想像させるような仕上がりになっていると思う。
10月は2回もエイミ−・マンのライブを見る予定なので、ここのとこ過去のアルバムも聞き返したりしてるのだけど、どれを聴いても良くて、しかもこの季節にぴったりに思える。ライブが楽しみ。

*1:最近どうしてるんだろう?