RUFUS WAINWRIGHT/want one

Want One

Want One

2003年に発表された、ルーファス・ウェインライトの3rdアルバム。
ここのとこ、こればかり聞いている。ベルベットみたいなルーファスの声は、この季節の空によく似合う。
ファーストが出たときから、ルーファスは大好きなアーティストの一人なんだけど、なんというか、彼の音楽はとても個人的な感じで、ミュージック・シーンなんかとはまったく別の場所で、音楽の世界に生きているような感じがする。
そして、このアルバム(と対になっている「want two」と)には、クラッシックやジャズなど様々な色合いの音がぎっしり詰まった一つの物語みたいな雰囲気があって、歌詞の意味がわからなくても、その声が映し出す物語に感情移入してしまって、なんか参る。この声と、この歌い方がたまらなく好きだ。
ボレロの旋律が印象的な1曲目「OH WHAT A WORLD」、それから波のようなピアノと情緒溢れるヴォ−カルについ聞き入ってしまう14曲目「DINNER AT EIGHT」が特に気に入っています。泣ける。