鈴木慶一/向井秀徳@秋葉原CLUB GOODMAN

CLUB GOODMAN10周年企画ライブに行ってきました。アコエレと、今年ムーンライダース30周年を迎えた鈴木慶一さんを同時に見れるなんて大チャンス。期待以上に、とても充実したライブでした。

向井秀徳アコースティック&エレクトリック

アコエレJAPAN CIRCUITid:ichinics:20060212:p1)で見て以来、今回が二回目なのだけど、前回が一人二本ギター(アコギとエレキ二刀流だった)のに対し、今回はテレキャス一本だった。こちらがいつもどおりなのかな?
手もとを見ていると、エレキギターをピック使わずに、アコースティックギターのように指で弾いている(ピックを使う曲もあるけど)。細かいことはわからないのだけど、ピックアップの使い方がうまいんだろうなっていうのは、ギター弾けない私でもなんとなくわかる。リズムとメロディを同時に作り出すギター。繊細な手つきとエモーショナルなボーカル。しびれるなぁ。
「KU〜KI」は何度聞いてもいい。あそこで描かれてる風景。明け方四時半から六時の間の中野の駅前、に自分もいたことがあるような気になる。私の脳裏に浮かぶのは別の町だったりもするけど、あの白くかすんだような、夜明けの光に鼻の奥がつんとする。それから今日は大好きな「YOUNG GIRL 17 SEXUALLY KNOWING」をやった。あの曲はちょっと泣きそうになる。
猫町からだったか、あの自分でエフェクター(かな?)に音を貯めて、それをあやつりながらギターと歌を重ねていくやり方がまた見れて、向井さんの頭の中にはランドスケープ状に音が見えてるのだろうなと思い鳥肌が立つ。「性的少女」「自問自答」も良かった。そしてアンコール自己申告で「KIMOCHI」。

鈴木慶一

鈴木慶一さんをライブで見るのは初めてなのですが、見れて良かった。しょっぱなから「はちみつぱい」の曲を数曲やって、音の洪水感というか、トラックのセンスの良さと、あの英語っぽい歌の付け方と、を目の当たりにして、おお、と思った。
正直鈴木慶一さんの曲やアレンジは好きでも「歌」はあんまり好みじゃないと思っていたんだけど、なんか違った。角度によって聞こえ方が全然かわるな、と思って再発見しました。バートン・クレーンのカヴァーも良かったです。
ああ。でもこんなすてきな人がもう30年以上音楽をやり続けているんだなぁ、と思うとなんだかうれしいです。MCもたんたんとしていて、良かったです。「けーあいえむおーしーえいちあいKIMOCHI」というフレーズがおきにめしたようで、ラストの曲で使ってました。茶目っ気だ!と思った。
しかし、最上川の歌とか、よかったなぁ。気持ち良い。民謡っぽい間の手が入る曲はなんていう曲だろう?