- 作者: 望月花梨
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1997/09
- メディア: コミック
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「裸足めぐり」は、ある家族のもとにやってきた亀が中心になって話が進むのですが、姉、妹、それぞれの視点から描かれる相手への気持ちが3話めで伝わるっていう構成がいい。
「ピュアホワイト」は男の子の友情(?)もの。これはもう、完全にこの山場を中心に描いてるんだなーて思ってしまうような、ぐっとくる場面があった。けれどあとがきを読むと、一番描きたかったエピソードを削ってしまったと書いてあって、底知れないわと思う。その後の「スミレグラス」も、「ピュアホワイト」と同じで、ある呪縛に捕われた主人公が解放される瞬間の、その柔らかくしんとした様子にぐっとくる漫画でした。
- 作者: 望月花梨
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1998/06
- メディア: コミック
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表題作「チョコレートダイアリイ」は、記憶喪失になる女の子とチョコレートを題材にしたお話。見開きページがとても印象的だった。
「とげ」は、たぶん全2話だったのだと思う。目の見えない女の子と、その兄と、兄の友達と兄のことを好きな女の子がお話の中心になっているのだけど、複雑な設定のお話でエピソードも多いせいか、少しわかりづらかった。それは、後書きにも書かれていたように、三浦君の視点が分散したせいなのかもしれません。ただ、このお話のラストの放り出すような感じとか、ほんと望月さん独特だなと思う。
「クロルカルキ」はプールの消毒剤の名前。岩井俊二の「打ち上げ花火」を思い出すような、色っぽいお話だった。
「台風ポピー」は読んでいてどこか、ひぐちアサさんの「ゆくところ」思い出した。コンプレックスが題材になっているからだろうか。こういう、思春期の女の子の不器用さを描くのがほんとにうまいひとだなと思う。