- 作者: くらもちふさこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/19
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
1巻に引き続き、花染という町が中心になって物語が進む。というか、1巻では全面にでていなかった仕組みが表にでてきたという感じだろうか。2巻の中心にあるのは1巻にも登場したプリンセスのエピソードで、これはこれでグッとくる。こういう、女の子が好きな人に向かってって変わる場面というのは少女漫画で繰り返し描かれるエピソードだけども、何度見てもいいものだなと思う。それは、変わることがよいことというのではなくて、その熱が変わることに託されていたり、防御なしになる瞬間だからなんだろうな。
しかし2巻でより印象に残ったのは、1巻から繰り返し別の視点で描かれるエピソードが濃くなっていくことだった。最終的には、この時間に集約されるんだろうか、とか、想像するとちょっとわくわくする。
ただ、どうしてもちょっと会話とかが浮いてるような気がするところがあるのはちょっと気になった(それは感覚的なものなので私の感覚がそもそもあてになんないかもだけど)。あとこういう群像ものはあちこちの視点からみて浮かび上がるところが楽しいので、やっぱり人物相関図はちょっと蛇足な気がするなぁ。ともかく続刊に期待します。