昔話/漫画部

私の小学生の頃の夢は漫画家になることだった。文房具屋で上質紙を買い、(いま考えればただの上質紙なのだけど、当時は上等な紙だと思っていた)友人のMとKと3人でよく集まってマンガを書いた。1話書き終わるごとに、漫画雑誌風にまとめたりもしていて、表紙や読者ページや次号予告なんかも作ったりした。絵は下手だったけれど、大人になれば絵がうまくなると思っていた。
そのオール手書き1部限定発行漫画雑誌のタイトルが「スリーシスターズ!」(びっくりマークつき)だったことは、昨年のKの結婚式でKからもらった手紙に書いてあって思い出し、その小2感に思わず苦笑してしまったものの、隣に座っていたMと「あったねー」なんて言える程度には照れくさいを通り越して、いい思い出になっている。
それよりも、私がそこに連載していた漫画のことを今日唐突に思い出していますぐ焼却したいのだけど、なにぶん1部限定発行だったため、製本後は順番に持ち帰ることにしていて、私が持っている号は飛び飛びなんだった。
思い出したといってもお話なんてほとんどない。ただ、キスシーンをかくことにすごくはまってたのは覚えている。毎回どうやってキスシーンに持ってくかってことしか考えてなかった。そしてかならずキスシーンで終わる漫画だった。
あれ発掘されたらめり込む。