缶ビールと壁紙

パソコンの壁紙がずっとデフォルトの草原なのも味気ないなと思って、今は洗濯物が風に飛ばされそうになってる写真を表示させている。どうやらそこは高台のようで、タオルとかシーツとかの裾あたりに、うっすらと屋根が連なっているのが見える。昼ごろだろうか、空はあくびがでそうな青さで、風も、アスファルトの地面も、きっとぼんやりとあたたかくて、飲みかけの缶ビール置いたらまるいわっかができるんだろうなとか、思う。
いつだったか、どこかの公園の、ベンチで眠っちゃった人が起きるのを、えんえんとわっか作りながら待ってたときのこと思い出す。暇だったけど、眠ってる人のそばにいるのってなんか落ち着くよなとか思ってビールをおかわりして、夕方になって公園を一周して帰った。昔、ワニがいるって噂のあった公園。あの頃は行くとこなくて、公園ばっかり行ってたなー、とか。
そんなことを思いながらまた壁紙に目を移す。いくつか地面に散らばっている洗濯バサミ拾って、昼ごはんはそうめんと、ビールがいいなと思う。